金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

【書評】群馬県の山歩き130選~百名山の次の一歩

2013年05月06日 | 


群馬県は日本で有数の山岳県である。県内の深田・百名山の数では長野県、山梨県についで第3位。群馬県内の百名山は、平ガ岳・巻機山・至仏山・谷川岳・奥白根山・皇海山・武尊山・赤城山・四阿山・草津白根山・浅間山である。この内至仏山や谷川岳、武尊山などは何度か登っているが私にとって皇海山は全くの手付かずである。

たまたま近所の公立図書館の蔵書目録を見ていたら「群馬の山歩き130選」(上毛新聞、1,000円)という本があったので借りて読んでみた。

この本の良いところは、ピークハント的でなく、一つの山について色々なルートからのアプローチを紹介しているところだ。

たとえば谷川岳については「ロープウェイを利用して天神平から往復するコース」「西黒尾根コース」「巌剛新道」「いわお新道」「蓬峠越え」「谷川岳~白毛門縦走」など複数のコースが紹介されている。百名山リストを見ながらピークハントをしてきた山男山女の方々の次の登山の参考になる本だろう。

群馬県の山の中で私がちょっと関心を持っている地域は西上州である。西上州の山で有名な山はクレヨンしんちゃんの作者が亡くなった荒船山である。1,500mに満たない山だが、航空母艦のように特徴のある形は八ヶ岳などからもはっきりと同定することができる。

西上州には荒船山の絶壁に代表される特異な岩山が多い。また公共交通機関の便が悪いのも特徴だ。車の運転が苦にならず、簡単に岩場歩きができる内に幾つか登っておきたい山がある。

登山情報はインターネットで簡単に入手できるようになったので、ネットに頼ることが多いが、ネット頼りには幾つか問題がある。一つは網羅性に欠けることだ。「群馬県のこの地域を網羅的に見よう」などと思うと書籍にあたる方が簡単だ。次に情報の信頼性、一貫性の問題がある。ネットの記録は個人のナマの記録が載ることが多い。その人が若いのか中高年なのか?季節・山の状態はどうなのだ?という個別事情による修正が行われていないので、その記録をそのまま信じていようかどうかは検討する必要がある。

ということで私はネット情報のみならず、書籍情報も重視している。ただし繰返し繰返し使う本でない場合は図書館で借りて必要箇所を電子的にクリップしてEvernotesに保存している。

Gunnma_2

本を読みながら必要箇所はマウススキャナーでクリップしてEvernotesにファイルしておくのである。山登りも情報技術活用の時代である。

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