金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

「メモ男さん」に教えてあげたいエバーノートの活用

2013年05月29日 | デジタル・インターネット

世の中には「メモを取るのが好きな人」っているものですね。先日一緒に乗鞍岳に行ったNさんもその一人です。山を登っている最中でもよく何かを記録しています。帰りの車の中で何故そんなにメモを取っているのか?と聞いてみると、「あの時どれ位時間がかかったとか、どんな服装をしていたかとか、料金は幾らだったなどの情報は次に行く時役に立ちます。私は旅先で書いたメモを帰宅してからノートにまとめています。」という話でした。もっとも山の中で書いたメモは時々自分で書いた字が読めないことがあるらしい。

☆    ☆    ☆

私より5つほど若くかつ理系出身のNさんに伝授するのもおこがましいので、黙っていたが、記録の作成から保存までエバーノートを使えばもっと楽しく、検索もしやすいデータベースができるのに・・・と私は考えていた。

もっとも私は「山登りの記録整理・保存」にはエバーノートは使っていない(私の場合はブログがデータベースになっている)ので、以下は仮想を交えた話であるが、山登りにいかにエバーノートを活用するか?ということを紹介してみたい。

【準備段階】

情報収集

山登りの準備は、次に登る候補の山の資料を集めることから始める。昔は岳人や山と渓谷などのバックナンバーに当たることが多かったが、今はネットで情報を集めることが多い。役に立ちそうだ、と思ったページはエバーノートに「クリップ」しておく。クリップの方法はOSによって若干違うがエバーノートを立ち上げていなくても簡単な動作で取り込むことができる。一々紙にプリントアウトする必要がないので、効率的だし経済的だ。また図書館で借りた本など紙の資料はスキャナーかカメラで取り込んで、これもエバーノートに保存しておく。これで必要な情報を一箇所にまとめておくことができる。

なお私の山仲間にはエバーノートのヘビーユーザーがいないと思われるので、以下のことは実践していないが、エバーノート(の一部)を仲間と共有することで誰かが集めてエバーノートに追加した情報を仲間は色々なデバイスから簡単にみることができるので非常に便利だと思う。

仲間との連絡の記録

登る山とルートが決まれば、具体的なスケジュール、集合場所などについて仲間と連絡を取る。最近は電子メールでやり取りすることが多いが、重要なメールはエバーノートに保存しておく。Microsoft Outlookには「エバーノートに追加」というボタンがあり、このボタンをクリックすることで簡単に取り込める訳だ。取り込んだ電子メールは、PC、タブレット、スマホで見ることができるので、大変便利だ。

【登山中の記録】

メモ帳に山登りの記録を取っている人は多い。何時出発し、何時から何時まで休憩し・・などということを克明に記録することは良いことだと思うが、実は私は紙ベースの記録はほとんど行なっていない。時間の記録は、以前はデジタルカメラの時計を中心に行なっていたが、今はガーミンのGPSの記録に頼ることが多い。スマホのGPS機能を使ったことがあったが、こちらは電池の消耗が激しいので今はやめている。

実行していないが、エバーノートを使った強力なメモは「音声録音」だ、と私は考えている。たとえば花に詳しい人と一緒に歩く時、スマホ上のエバーノートで写真を撮るとともに、花の名前などを録音しておく、という使い方があるはずだ。

なおそのような使い方をするには電池の大きいスマホが必要だが、そのようなスマホの普及が進むと新しい記録方法が広がっていくだろう。

【登山記録のまとめ】

山登りの最後の楽しみは記録を書くことである。記録には他人に読んで貰うことを前提にする場合と自分オンリーの記録に留める場合がある。私は登山記録をブログに公開しているので前者なのだが、ブログ記事は自分のデータベースでもある。つまり「管理ページ」の検索機能を使って簡単に以前登った山のデータにたどり着くことができる。

だから私は自分の記録をわざわざエバーノートに書くことはしていない。ただしNさんのように自分のデータベースに利用、あるいは限られた仲間内で記録の共有、ということであればエバーノートは非常に強力でかつコストの安い情報ツールだということができる。

山登りという一見アナログな世界にもデジタルの波はひたひたと押し寄せている。山登りとはもっとも効率的な手段を使いながら、もっとも非効率なことを行う遊びなのである。

コメント
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