金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

局長の事務奮戦記~アクセスで領収証を作る

2013年05月17日 | デジタル・インターネット

非営利法人の管理業務をやっていると発生するのが、寄付金やセミナー参加費に対する領収証の問題だ。

私は相続学会という小さな団体の事務方をまったくのボランティアで務めている。当学会では今のところ月一ペースでセミナーを実施しているが、そこで問題になるのは、「如何に効率よく領収証を発行するか?」ということだ。セミナー開講時間は予(あらかじ)め連絡しているが、大体の人が会場に現れるのは開講直前だ。聴講料はagainst paymentに設定し、徴収漏れのないようにしているので、「聴講料を受け取る=領収証を渡す」はスムーズなワンセットの動きでなくてはならない。そこで聴講予定者リストを作成し、予め領収証を作しておくのが、毎月のプロセスになっていた。

今までは「手書き」で領収証を作成していたが、今月分からは「出欠データと連動したアクセス・レポートによる自動的作成」とした。

Dsc00724

アクセスというソフトはややプロ向けのソフトで、帳票デザインに手間がかかるのではないか?という懸念があったが結論からいうと、アクセスの「レポート機能」活用による領収書作成はそれほど手間のかかるものではなかった。

2,30人宛の領収書発行であれば「手書き」で済むのだが、100名宛の領収書でかつ「所属団体」の名前まで入れるとなると、データベースからの自動作成に軍配が上がる。

NPOなどボランティア活動を支えるのは、利他の精神であるとともに、データベースの活用技術でもある、と改めて思った。データベースの活用が、組織の運用コストの削減を大きく左右するのである。ボランティアもまた精神論で済む時代は終わったのである。

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株高、不安も一緒に登る

2013年05月17日 | 金融

「死はともに登る」という題名の登山本があったと記憶している。内容は忘れてしまったが、表題だけは頭の隅に残っていた。高い山や大きな岩壁を登っていると気持ちが高揚してくるが、「こんな高みから無事に降りることができるのかしら」という不安も一緒に登ってくることがあり、ふとこの本の題名を思い出すことがある。

昨今の株高に同じような思いを抱いている人もいるかもしれない。

昨日の米国株式市場ではサンフランシスコ連銀のジョン・ウイリアムス総裁(FOMCのメンバーではないそうだが)が連銀は今年中に債券購入プログラムを止める可能性があると発言したことを受け、引けにかけて売られ、S&P500は0.5%ほどダウン。ハイペースで高いところに登って、高所恐怖を感じた人が、利食いのために売ってきたのだ。

この流れ、日本にも伝播し(というか昨日日本株は利食いで売られていたが)、好材料がないとしばらく売りが出そうだ。

悪天候に対処する方法は二つ。運良く悪天候の到来を予知できた場合、さっさと安全圏まで下山することだ。だが運悪く悪天候につかまった場合はどうするか?バタバタせずにツエルト(簡易テント)をひっかぶってじっとしていることだ。

登山と株式運用にはいくつか共通点があり、山が教えてくれることもある。だが大きな相違点は山登りが頂上や岩壁という具体的な到達目標があるのに対して、株式運用には客観的なゴールはないことだ。欲に限りがないので、相場を追いかけている限り、ついてくる不安も大きくなる。

ということは分かっているつもりだが、本件に関する限りまったく知行は合一しない。

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