5月13日快晴。朝の上高地は涼しい。朝食の後、明神池まで散歩する。河童橋を渡り梓川の右岸に出ると、そこにはツアー客の喧騒はない。残雪輝く岳沢を見ながら、静かな林の中を歩く。
正面の雪山は奥穂高岳の一角で左の露岩が畳岩と呼ばれるスラブだ。右の山は明神岳だ。
明神池に到着したのは9時35分。帝国ホテルから1時間半弱の散歩だった。
南東に眼を向けると六百山が堂々とそびえている。穂高連峰を前にすると、六百山もその隣の霞沢岳もぱっとしないが、他の場所であれば前頭筆頭はくだらない山である。一度登りたいと思いながら伸び伸びになっている山だ。
明神橋を渡り、明神館に向かう道の両脇には二輪草が咲き乱れていた。
河童橋への帰路は梓川左岸を歩いた。右岸の道よりは人通りが多いが、月曜日なので空いていた。爽やかな風が吹き抜ける本当に気持ちが良い5月の朝である。
☆ ☆ ☆
沢渡に到着したのは午前11時前。少し寄り道して乗鞍高原の番所(地名)にある蕎麦屋さんに昼ご飯を食べに行くことにした。上高地から沢渡まで乗ったタクシーの運転手さんが「番所の蕎麦が美味しい」と薦めてくれたらだ。さて番所に着くと2,3軒蕎麦屋があったが、水車のある蕎麦屋が面白そうなので入ることに決めた。これが正解。
蕎麦屋のご亭主いわく、このあたりには何軒か蕎麦屋があるけれど、自家製のそば粉100%の蕎麦を提供しているのは自分のところ(中之屋)だけ、ということ。
わらび餅と花豆がついた「もりそばセット」は1,200円。「もりそばセット」は2枚で一人前1,400円。少し高いと言う気もするが、そばのみならず花豆も目の前の畑で作っている、というからまあ妥当でしょう。美味しかった。
上高地観光の帰りにここにバスを回すツアーも多いというご亭主の話。しかしリベートを要求する上、金払いが悪い(支払いサイトが長い)のでバスツアーは歓迎しない、という話だった。
中之屋の端から真っ白な乗鞍岳が見えた。
すっかり忘れていたけれど乗鞍岳は春スキーのメッカだ。GWを過ぎると位ヶ原までバスで登ることができるという。6月上旬まで楽しめるそうだから是非来たいものだ。そのためにもワイフが楽しんだ信州旅行は良い布石になった、と思いながら私は高原を後にした。