金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

乗鞍岳、爽快春スキー(2)~3,000mからの大滑降

2013年05月25日 | 

5月25日(土曜日)快晴。昨夜の予報では乗鞍岳山頂の最低気温はマイナス2度、最高気温は15度だった。6時に朝食を頂き、ゆっくり準備をして小屋から200mほどエコーラインを歩いて登り口に到着した。ここは昨日登った富士見岳の登山口と一緒だ。6時50分シール登山開始。最初は沢の左側をまっすぐ登って行き、左手の尾根との高度差が少なくなったところを見計らって左手の尾根に登る。そこから位ヶ原の大きな平原を左手に見ながら、高度を落とさずに雪に半分埋もれたエコーラインを越えた。標高2,643m時刻は7時45分だった。

Kenngamine

地図の青い線が登りのトレースで赤い線がスキーで下ったトレースであり、位ヶ原山荘と乗鞍岳山頂(剣ヶ峰)を結ぶ最も効率的なルートである。我々が乗鞍岳山頂から見ていると陸続とスキーヤーが位ヶ原から登ってくるのが見えたが、このルートを通らず、もっと東側から位ヶ原を横断していた。そちらのルートを通ると登りの途中で下りが入ると思われる。

肩の小屋から乗鞍山頂(剣ヶ峰)に向かっては3つのピークがある。右側から朝日岳、蚕玉岳(こだまだけ)、剣ヶ峰である。登りは朝日岳と蚕玉岳の間の浅い沢をシールで登った。早くも太陽に照りつけられて暑かった。9時10分稜線到着、標高2,947m。ここでスキーを担ぎ、蚕玉岳を越えて本日の滑降スタート点に到着。標高2,975m、写真はスタート点から見た剣ヶ峰頂上だ。

Norikura

歩き難いスキー兼用靴をだましながら、剣ヶ峰頂上到着。時刻は9時40分。

Onntake_2

隣の御嶽山がよく見える。御嶽山でも山スキーを楽しみたいものだ。

スキーデポ地点に戻り、10時2分滑降開始。傾斜はきついが広闊な斜面で緊張感はあまりおきない。ただし最短コースで左にトラバースするため、下部では少し慎重にルートを選んだ。

10分でエコーライン横断点まで下ってしまった。

Slope

ここから写真のスロープを左側に滑って行き、出発点に戻ったのが、10時22分だった。正味の滑降時間は12,3分というところだろう。余裕を持って11時2分の下りのバスに乗り込んだ。2時間半かけて標高差700メートルを登り、それを15分程度で降りてくるのが山スキーである。ダウンヒルはあっけないが、自分の足で登ったという満足感は残る遊びである。帰路の高速道路は順調で、Nさんを送って自宅に戻ったのは午後4時50分頃だった。

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乗鞍岳、爽快春スキー(1)~富士見岳を滑る

2013年05月25日 | 

5月24日(金)-25日(土)で乗鞍岳に山スキーの出かけた。相棒は吉祥寺のNさん。24日朝6時半にNさんをピックアップして、マイカーで乗鞍高原へ。約4時間で到着。位ヶ原行きのバスの発車は11時50分でかなり時間があったので、番所の中之屋に蕎麦を食べに行った。ご主人に「2週間前に家内と蕎麦を食べた。とっても美味しかったので又来ました」というと花豆の甘煮、ウドの炊合せなどをサービスで出してくれた。

その中之屋から車で30秒ほど下ったところにあるのが番所(ばんどころ)大滝。

Bigfall

各地の名物の滝には名前倒れのものが散見されるがこの滝は迫力がある。シャッター速度を1/5秒に落として滑から水の流れを表現した。

さて観光センター前から位ヶ原のバス料金は片道1,200円。バスの始発点である観光センターから乗っても、途中の三本滝バス停から乗っても料金に変わりはない。位ヶ原山荘に到着して、宿泊客だと告げると名前も聞かずに奥の部屋に案内してくれたので、不思議に思っていると、今日の宿泊客は我々二人だけとのこと。それで納得。部屋に荷物をおいて早速目の前に見える富士見岳と摩利支天岳の間の浅い谷を滑りに行くことにした。

Hujimidake

写真正面の沢が登りそして滑った斜面だ。登り口は位ヶ原山荘から200mほど車道を登ったところ右側である。標高2382m、シール登山開始12時59分である。急斜面はジグザグ登りを繰り返す。N君はスキーアイゼンを持っていたので、そのまま登ったが私は最後の急斜面はスキーを担ぎツボ足で登った。14時15分稜線到着。土の露出した山道を10分ほど歩いて、富士見岳2817mに14時25分到着。

大黒岳の向こうに奥穂高と前穂高を結ぶ吊尾根、その下に広がる岳沢が見える。素晴らしい景色だ。

Hodaka

しばらく頂上からの景色を楽しんだ後、スキーデポ地点に戻り、いよいよ滑降開始。

15時05分滑り始めるN君を撮影。5月の雪は重たいが、力強いターンを繰返しあっという間に谷の下についてしまった。

Downfromfuji2_2

二人が出発点に戻ったのは、滑り始めて10分後の15時15分だった。1時間15分以上かけて登った斜面を10分で下るのだからスキーの威力はすごい。

下の写真はGPSの記録をカシミールに取り込んだもので、青い線が登りのルート、赤い線が滑った軌跡である。登りはブッシュのインゼル(中洲)の左を登ったが、帰路は少し長く滑ろうと思いインゼルの右側(下から見て)の浅い沢を滑った。

Fujimidake

午後3時半には位ヶ原山荘に戻り、生ビールを飲みながら、今日一日のスキー談義に花を咲かせた。

位ヶ原山荘から2時間程度の上り下りでスキーを楽しむのであれば、今回滑った富士見岳に向かって左側の斜面は良い斜面である、と思う。なおその右隣、富士見岳と大黒岳の間に突き上げる沢も良いスキールートだと思われた。

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