金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

地上デジタルに二つの小さな疑問

2007年07月21日 | デジタル・インターネット

地上デジタル~マスコミなどでは略して「地デジ」と言っているが、「痔」を連想させる音感が汚いので私はこう呼ぶ~に関して二つの小さな疑問を持っている。

一つは先週の台風時に特定の地上デジタル局の放送が極端に乱れたことだ。天候が悪いと電波が乱れることはこれまでもあったが、異常に乱れて映像を見ることができなかった。ところが地上アナログやBSでは全く問題はなかった。鳴り物入りで始まった地上デジタルだが、大丈夫なのだろうか?

地上アナログ放送は今からぴったり4年後(正確にいうと2011年7月24日)に終了する。ところが我が家のように地上デジタルを受信できるテレビ受像機は2100万台しかなく、1億台近いテレビはまだアナログオンリーだそうだ。

いや我が家も別に喜び勇んで地上デジタル対応機を買ったわけではない。たまたま古いテレビが寿命になったので買い換えたに過ぎない。自慢することでもないのである。

さてもう一つの小さな疑問というか悩みは、地上デジタル放送切り替えを狙って投資した「マスプロ電工」の株が余り冴えないことだ。購入価格より200円程低い1000円前後をウロウロしているのだ。少し前のめりになって先物買いをし過ぎたのだろう。

8月上旬には総務大臣の諮問機関、情報通信審議会がデジタル移行に向けて諮問をまとめる様だ。気になることは「とにかくメーカーに安いデジタル放送チューナーを作れ」という声が高くなることだ。確かにチューナーをアナログテレビにつなぐと地上デジタル放送を見ることは出来る。しかし安い簡易型チューナーだとハイビジョンや双方向番組を見ることはできない。安いチューナーをつけて地上デジタル放送をアナログ放送並の画質で見ているのでは何のためのデジタル化か?という疑問がわくというものだ。

またマスプロ電工などメーカーにとっても、利益の小さい(だろう)5千円程度の簡易型チューナーを販売するのでは妙味がないだろう。そしてそのメーカーに投資するものも然りである。

まあ諮問委員会の答申でもまってゆっくり考えよう。

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