金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

夏の夕暮れ太鼓の響き

2007年07月29日 | まち歩き

今日(7月29日日曜日)午後4時から田無の駅前で田無フェスティバルがあった。よさこいソーランなどを地元や近在近郷の人が集まって太鼓と踊りで披露してくれるお祭りだ。午後2時頃から激しく降出した雨が止み、涼しい風が吹いていたのでワイフとフェスティバルを見に行った。

Taiko115

写真は沖縄の太鼓だ。太鼓のリズムが夏の夕暮れの町に心地よく響く。シャッター速度を1/15秒に落としてバチの動きを出してみた。

Shishimai1

獅子舞が出てくる。余りの迫力に子供が少し怖そうな顔をしている。

Shishimai2

高円寺しのぶ連という団体の太鼓と阿波踊りが良い。私と余り年の変わらなさそうなおじさんが一心不乱に太鼓をたたいている姿に感動を覚えた。

Shinobu125

これもバチさばきのスピード感をだすためシャッター速度を1/25秒にして撮影する。オリンパスE510には手ぶれ防止がついているので、手持ちで低速シャッターを使ってもぶれないので気持ちが良い。

よさこいソーランは田無の人が踊っていた。青い衣装が海の波を思わせる。

Soran160

P8280518

家に帰って夕食を食べていると又激しい雨が降り雷鳴が轟いた。田無フェスティバルの太鼓も腹に響くが、雷鳴は百倍も迫力があった。梅雨明け宣言も近いだろう。

今開票が進んでいる参院選挙は自民党の大敗だ。ここでも太鼓が響いている。

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共産主義は日本企業に学べ

2007年07月29日 | 社会・経済

中国の経営者の間で「共産主義について学びたければ、日本企業で働け」というジョークがある。これは昔聞いたことがある話だが、最近のエコノミスト誌にも出ていた。

エコノミスト誌の話は、日本の中国への投資が減速しているという記事の中に出てくるもので、話のポイントは以下のとおりだ。

  • 来年春上海で完成する101階建のワールド・ファイナンシャル・センターは中国の経済力と日本との連携の重要性のシンボルである。
  • 現在日本は香港、バージン諸島(タックス・ヘイブン)について三番目に中国に対する直接投資が多い国だ。しかし中国の工業基地としての魅力や巨大な新しい市場としての魅力は日本の実業界で等しく共有されている訳ではない。
  • 幾つかの企業は中国から他の国にオペレーションを動かそうとしているし、またいくつかの企業は日本にもって帰ろうとしている。日本の中国に対する投資額は2005年の65億ドルから06年には45億ドルと30%減少している。
  • 中国に工場を持つ日本の電子工業メーカーは大部分ローエンドの仕事を中国で行っている。これは知的財産権の盗用を避けるともに、開発現場と製造現場を近くに置くことで技術革新を促進するという狙いがある。
  • 日本企業の中にはオペレーションを中国からベトナムやインドに移そうとしている企業も出てきている。これは中国の製造コストが相対的に高くなっていることが大きいが、日本と中国とビジネス慣行が違うことにもよる。

ここでエコノミスト誌が最初に掲げた中国のジョークに話がつながる。中国人というのはアメリカ人に近い能力主義的な考え方を持っていて、日本の企業社会の年功序列主義とは相容れないところが多い。また日本人は現地人に権限委譲することが下手だから、日本企業の中国現地法人の中では中国人が昇進することは難しい。これらのことと歴史的な反日感情が相まって、日本企業の中国進出の重しになっている。

中国人は思考方法の基盤部分で米国人に近いところがある。例えば発展を続ける沿岸部と取り残された奥地をつなぐ重要な都市が重慶だが、中国人は重慶を西部開拓のハブになったシカゴに例えて考えたりする。西部開拓時代にシカゴが鉄道、水運の要になったように、重慶を巨大都市化して内陸部開発のハブにするという訳だ。

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米国人並みにアグレッシブで、もう少し倫理的規律が緩い人達だけにお付き合いしていくのは中々大変である。

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