昨日会社の新しい仲間を交えて飲みに行った。新しい仲間が中々のワイン通なのでワインを何種類か飲む。そのレストランは某企業の社員向け施設なので良心的なお値段でお酒を提供してくれるのだが、この日のワインの味は今ひとつだった。何となく前と同じ値段で頼むワインの質が低下しているような気がした。今朝ファイナンシャルタイムズ(FT)を見ると一つのヒントがあった。
というのはワインの値段が上がっているのだ。FTによるとワインのトレーダー達はロシアや中国の金持ちあるいはロンドンのシティで多額のボーナスを貰った連中が高級ワインを買いあさっているため、値が飛んでいるということだ。
100の投資対象ワイン~その内の90%ボルドーものだが~で構成されるワインのインデックスLiv-ex 100というのがあるそうだが、この指数が今年42%も上昇している。高級ワインの代名詞のようなシャトー・ラフィット・ロスチャイルド1996は半年前に1ケース当り4,200ポンドだったが、今は7000ポンドになっているとのことだ。
中国人やロシア人が景気良くワインを買っている一方、アメリカ人はドル安のため、高級ワインの需要が減退している。
ということで、我々が飲むワインの値段も世界的なワイン高につられて高くなっている可能性がある。と言っても投資対象でない安いワインそのものが高くなってもしれたものなので、為替の影響の方が大きいだろう。
ワイン愛好家のためには円安というのは甚だ好ましくないのである。