最近のニューヨーク・タイムズで目に付くのは、雇用関係の記事である。自動車メーカー、エアライン、コーヒーチェーンなど従業員の解雇を発表しているところは多い。また解雇されない労働者の賃金の上昇も鈍い。
NTに次の文章が出ていた。The average weekly paycheck for rank-and-file workers grew by 2.8% in the 12 months through June.
Rank-and-fileとは「リーダーでない普通の人々」という意味だ。引用した文章の意味は「管理職でない一般の労働者の平均週給は6月までの1年間で2.8%上昇した」
Rank-and-fileは軍隊用語で兵隊を指す。何故かというとRankは横隊、Fileは縦隊の意味で、兵隊は縦横の列を作って行進するので、Rank-and-fileは将校でない普通の兵隊を指す。そこから転じて「管理職でない普通の人々」を指すようになった。
米国では管理職でないクラーク・レベルの労働者の給料は週給で支払われることが一般的だ。
余談であるが、過去1年間に週給は2.8%しか上昇していないのに、消費者物価指数は4%上昇したとNTは報じている。