昨日(7月20日日曜日)上州武尊山に登った。武尊山は「ほたかさん」と読む。標高2,158m、日本百名山の一つである。しかし一般には有名な山ではない。深田久弥は日本百名山の中で「武尊をホタカと読める人は、山好き以外にあまりいないだろう」と述べている。
武尊山には近くの谷川岳のような大岸壁も万年雪を抱えた深い谷もない。武尊山は地味な山である。一昨日登山靴を新しくしたので、「どこか2千メートル級の山にいこう」と物色していたところ、まだ行ったことがないこの山に行くことにした。ルートは北西側「裏見ノ滝」から登るルートだ。
日中は猛暑が予想されるので、早朝4時に西東京の自宅を車で出発。せこい話だがETCの早朝割引を使うため駒寄PAで一旦高速道路を降りてすぐ乗り直す。駒寄PAは練馬ICから98kmほどのところにあり、ここで高速を降りると料金が半額になり通勤割引(祝祭日でもOK)が使える訳だ。午前6時25分裏見ノ滝入り口の登山口に到着。30台分位ある無料駐車場は8割方ふさがっていた。直ぐに登山を開始。始めは一般車両通行禁止の林道をたどる。
6:32登山開始 7:13 武尊林道終点
林道終点からは山道だ。早くも蒸し暑くなってくるが、時々沢から吹く涼風に救われる。8:10手小屋沢避難小屋
1時間ほど歩くと最初の岩場が出てきた。頼りない木の梯子から鎖場に移る。
この後小さな岩場があり、最後に「胎内潜り岩」と標識の出ている一連の岩場がある。
この岩を越えると山頂は近い。アザミや蕗の葉が茂る尾根道を辿っていくとところどころに遅咲きの石楠花(しゃくなげ)が咲いていた。
9:49武尊山山頂到着。ここは別名沖武尊という。沖は奥が転じたものだろう。頂上には10名程の登山者がいた。武尊山のベストシーズンは石楠花か紅葉の頃だ。この炎天下を登ってくる人は物好きかもしれない。しかし頂上はさすがに涼しい。
はじめは登ってきたルートを戻る予定だったが、南側にすくっと立っている剣が峰山を見ているとそれを登ってから、林道終点に戻る周遊コースを辿るに切り替えた。
武尊山頂上を少し下ったところにウスユキソウが咲いていた。
剣が峰山に続く稜線は細く、高度感がすばらしく、気持ちが良いところだ。しかし遮るものない7月の太陽が照り付ける。救いは冷凍して持ってきたペットボトルだ。氷水が気持ちよい。
写真は間近に迫った剣が峰山。11時に剣が峰山到着。ここから急な降りが始まる。木の根と湿った岩が混じった急な坂なので慎重に下らざるを得ない。一休みした時ちょっと大きな野鳥が目に入った。
カッコーのような気がするのだが、どうだろうか?(後程読者の方から「ホシガラスではないか?」というご指摘がありました。ホシガラスに訂正します。どうもありがとうございました)
この後は大した面白いこともなく、ひたすら暑い道を歩き続け12:50駐車場に戻った。
その後裏見ノ滝を観た。写真は別のブログに掲載しよう。自宅に到着したのは午後4時。シャワーを浴びる時体重を計ったら、1.5kg程減っていた。随分水を飲んだと思ったがそれよりも汗の出が激しかったようだ。