金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

Cross off (イディオム・シリーズ)

2008年07月07日 | 英語

Cross offは「線を引いて名前などを消す」という意味である。今日のFTに次の文章が出ていた。Toyota says it will not cross off the possibility of buying from outside ,if demand continue to soar.

トヨタはもし需要が上昇し続けるなら外部から購入する可能性を消し去るものではないと言う。

背景を述べると、ガソリン高のおかげでトヨタのプリウスが米国で良く売れている。このためプリウスの生産が追いつかない状態だ。ボトルネックになっているのはバッテリーだ。トヨタのハイブリッド車のバッテリーは、トヨタとパナソニックの合弁会社パナソニックEV(工場は静岡)で作られている。この工場の年間生産個数50万個を超える需要があるので、プリウス購入者は時として数週間待たされることがある。

ホンダなど他のハイブリッドメーカーはサンヨーなど電機メーカーから、バッテリーを購入しているがトヨタは自前主義にこだわっている。引用した文章ではトヨタはバッテリーを電機メーカーから、購入する可能性を否定はしていないが、極力避けたいと考えている。何故ならバッテリーを自前で作らないとバッテリーがハイブリッド車の「ブラックボックス」になるからである。

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サミット、600億円のコストは高い

2008年07月07日 | 国際・政治

今日7月7日から北海道洞爺湖で、G8サミットが始まる。FTにG8のコストに関する外務省の谷口智彦副報道官の話が出ていた。それによると今回のコストは606億円かかる予定で、一番大きいのは警察官の動員・宿泊・超過勤務コストの307億円。その他大きいのは沿岸警備費用や特別に建設されたメディアセンターのコストだ。

因みに8年前の沖縄サミットのコストは815億円だった。この時の議題がアフリカの援助だったのに、開催費用で無駄遣いをしていると批判の声が高かった。

2005年に英国のグレンイーグルスで開催されたサミットのコストは、今回の洞爺湖サミットの3分の1位だったとG8を研究しているトロント大学のカルトン教授が述べていた。

国連安全保障理事会に席を持たない日本の政治家達にとって、G8は世界の一流国のステータスを実感する場所である。何とか良い場所で英米の政治家達を歓待したいという気持ちは分かるが、コストがかかり過ぎだという批判はでるだろう。そもそも北海道のように東京から離れたところで、G8を行うので警察官の動員費用が多額になるのである。もう少し東京に近いところであればコストは相当圧縮されたろうが。

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