金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

山登りは一人暮らしの練習に最適

2013年10月31日 | 

最近私の住んでいる町(西東京市)では、コンビニエンスストアの新設や既存店が駐車場を拡大しているのが目立つ。その狙いは「お一人様」をターゲットにし、取り込みを図ろうとしているのだと私は推測している。人口統計機関は、今の単身世帯比率は29%だが2020年には約34%に高まると推計している。

生活評論家の川北義則さんは「ひとりの品格」という本の中で「これからの時代、一人暮らしは少数派でなくなる。ということは、誰にもその準備が必要になるということだ。・・・・特に熟年男性諸君には、一人暮らしの練習をしっかり積むことをおすすめしたい。」と書いている。

川北さんはそして「それは少しもむずかしくはない。奥さんの手伝いをしてあげればいいのである。」と結んでいる。

川北さんと同じ結論では、ブログにならないから、山屋の私としては「家事に不慣れな熟年男性は泊りがけで山に行けば良い。それが一人暮らしの最適の練習になる」と話を展開してみたい。

山で泊まるには大きく分けて「山小屋に泊まる」「テントに泊まる」という二つの方法がある(他にツエルトなどでビバークするという方法があるが割愛)。テント泊はテントや寝袋を担いでいくという負担や風雨に苦労する場合があるので最初は「山小屋泊まり」がお薦めだ。

「山小屋に泊まる」場合「食事付き」と「素泊まり」があるが、家事特に炊事の練習という意味では素泊まりをして自炊するのが良い。

「素泊まりをしながら山に登る」という活動には次のようなメリットがある。

1.山登りという持続的な愉しみを持つことで人生にはりができる。

2.山登りそのものが健康的な運動であるとともに、山登りに向けての体力つくり等のトレーニングが健康に資する。

3.山の中では見ず知らずの登山者と仲良くなることが多い。大体一夜限りのお付き合いなのだが、何のしがらみもない人たちと談笑して過ごす一時は結構楽しい。また街中ではブスッとしているオジサンも山ですれ違うと「こんにちは」と愛想よく挨拶を交わし、道を譲りあう。山は人付き合いの道場になる。

4.食材の購入、調理方法の勉強、調理、後片付けの練習になる。もっとも最近はレトルト食品が増えているので、簡単に済まそうと思うとかなり手抜きはできるが。

5.ご主人が山に行っている間奥さんは羽根を伸ばすことができる。ご主人の三度三度の食事を用意しなくて良いので、友達との外食あるいは料理が面倒なときはテイクアウトと手抜きは自由だ。

とまあ、良いことばかり書いてきた。なぜこんなことを書く気になったのか?と自問してみると、実は一週間後からネパールにトレッキングに行くのでその言い訳を考えていたということに気がついた。

私がネパールに行っている間にワイフは友人と会うため博多に行く予定だ。それはとても良いことだと思う。

亭主は元気で留守が良いのである。さらに亭主が料理の腕でも磨いてきてくればこれにこしたことはない。熟年男性が山に行く理由を見つけるのは誠に簡単である。

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アベノミクス、1年の評価は?CNBCより

2013年10月31日 | 投資

安倍首相が経済改革を提唱してほぼ1年。新聞紙面をアベノミクスに対する評価が賑わしている。米国のCNBCもVerdict on Abenomicsという記事を出していた。投資の観点からは、アベノミクスそのものの評価もさることながら、海外の投資家がアベノミクスと今後の日本経済をどう見ているかということに関心が向く。それが株式市場への資金フローに大きな影響を持つからだ。

昨年11月から約40%上昇した日経平均。この1年で見ると世界で一番パフォーマンスが良い。

だが辛口の評価から紹介すると、Kim Eng Securitiesのアジア株セールスヘッドは「安倍政権は来年4月からの消費税引き上げを決めたが、巨額の財政赤字問題に積極的に取り組むという強い意思が感じられない。おそらくそれがファンドマネージャーの一番の懸念だ」と述べている。

また長期的な経済成長の基板となる構造改革の具体的絵姿が示されていないので、日経平均が5月に高値をつけた後停滞している、と指摘する声もある。

スタンダードチャータード銀行の株式投資戦略部門のヘッドは「日本は板挟みbetween a rock and a hard placeの状態にある。デフレと景気低迷というアベノミクス以前に戻るか日銀が大量に資金を供給し、日本国債のラストリゾートの買い手になるかという板挟みだ」と述べる。

彼の日本株投資は今のところニュートラル・ポジションで、日銀のさらなる緩和の兆候を待っているという。

食料やガソリンを除いた9月の消費者物価指数はフラットな状態なので、2%の物価上昇率を目標とする日銀が追加的な金融緩和に動く余地はあると見ているアナリストもいる。

日本に特化したファンドを運用するロジャースインベストメント・アドバイザーズのCEO Ed Rogersは「大事なのはアベノミクスの蓄積効果だ」という。そして第三の矢で一番大切なのは自信だと言い、2020年のオリンピック開催を東京が勝ち取ったのも自信回復の一つの兆候だと述べていた。

☆   ☆   ☆

そう、恐らく一番大切なことは経済成長に自信を持つこと、成長を諦めないことなのだろう。もし海外の投資家が日本人の自信が回復しているな、と判断したとき、また積極的な買いが増えるだろう。

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