ファイナンシャル・タイムズによると、日曜日の夜、ユーロ圏の財務相がベルリンに集まり、緊急支援体制の一環として、ローンに対する政府保証スキーム等を検討した。
この安定化スキームは4400億ユーロ相当のユーロ圏政府による保証と既存のEU予算を活用した600億ユーロのユーロ圏支援基金で構成される見通しだ。
FTは「欧州の財務相達は市場を安定させるため、スキームの詳細を詰めるべく時間と戦っている」と述べている。
この話がまとまるとユーロは少し安定するだろう。ただしこれはドイツやフランスの信用力を使ってポルトガルやスペインの資金繰りを安定させるという話。信用力の弱い国が皆ドイツにぶら下がってはドイツも引き倒されてしまう。ドイツは信用力の弱い国に厳しい財政規律を求めるだろう。その結果ユーロ諸国の経済成長率は鈍化する。
ユーロのパニック的な売りは落ち着くかもしれないが先行きは必ずしも明るくはなさそうだ。