金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
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頑張れ、日本の新幹線売り込み

2010年05月12日 | 社会・経済

昨日(4月12日)テレビで米国のラフォード輸送長官が都留でリニアモーターカーに試乗したというニュースが流れていた。少し前には前原運輸相が米国に新幹線の売り込みに行っていた。オバマ政権は全米で11の高速鉄道の建設を予定している。この中で日本が特に狙っているのは、フロリダのタンパとオーランドを結ぶ132kmの高速鉄道だ。この鉄道は最終的にマイアミまで延長されることが期待されている。(オーランド=マイアミは約370km)

ニューヨーク・タイムズによると、22の会社がこのプランに応札するというから競争は厳しい。有力な競争相手はフランスのTVGやドイツのICEなどだろう。高速鉄道について私は詳しくないので、慶応大学細田ゼミの「世界にはばたけ!日本の新幹線」http://seminar.econ.keio.ac.jp/hosoda/file/kanpaA-4.pdfを参考にさせて貰ったところ、日本の新幹線は十分競争優位性があると改めて思った。日本の新幹線の長所は「安全性」「輸送能力」「エネルギー効率」で短所は「建設コストの高さ」だ。もっとも長期的に見ると建設コストの差はエネルギー効率などランニングコストの差で埋められるので、絶対的なマイナス要因ではないだろう。

フロリダは比較的地震の少ないところだが、台風(ハリケーン)が頻繁に上陸するところなので、新幹線の安全技術も差別化要因になるかもしれない(具体的にはどのような技術があるのか知らないが)

「売り込み」の上でポイントになるのは、むしろオバマ政権が強調している「米国での雇用の創造」かもしれない。これに対して官民あげてどのようなパッケージを提案できるかが勝負の分かれ目になるような気がしている。

新幹線技術は日本が世界的な競争力を持つ技術の一つだ。というか日本の「先端技術」はともすれば発展途上国向けの商品ではオーバースペックになり、中国製品に負けるということも起きている。いや中国、インドなどは安い労働力で市場を席巻していると考えるとモノゴトの判断を間違えるだろう。彼等は自動車産業、ハイテク、ITなど色々な分野で先進国のトップ企業と競合するところまで力をつけている。海外諸国の新幹線建設市場は日本にとって落とすことのできない市場である。

コメント
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