エコノミスト誌に「米国のサブプライムローンでデフォルトした人を分析すると初歩的な計算知識の劣る人はデフォルトしやすい」という記事が出ていた。この調査を行ったのはアトランタ連銀だ。
調査によると一番計算知識の劣るグループは25%が支払遅延を起こしたが、一番計算値知識があるグループは12%が支払遅延を起こしただけだった。また一番計算知識が乏しいグループは5分の1が住宅をフォークローズされたが、それ以外のグループでは7%がフォークローズされただけだった。
計算知識に乏しい連中がそれ以外の連中より所得に較べて沢山借金をしたとか、彼等のローンが住宅価値に較べて多かったということはなく、借入条件は同等だったという。
また「計算力が弱い連中は所得が低いのではないか?」という疑問も残るが、同調査では同じ所得レベルで比較を行う等の調整がされているので、それが原因ではないようだ。
この研究の担当者の一人は「計算力が弱い人は経済環境が悪くなった時、やりくりが下手なので支払遅延を起こし、その結果住宅を担保として銀行に取られる(フォークロージャーされる)可能性が高いのだろう」と考えているということだ。
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私のブログの読者の中には銀行にお勤めの人も多いと思いますが、住宅ローンや消費者ローンの申し込みがある時簡単な算数のテストをされては如何ですか?
もっとも正面切ってお客様にテストをする訳にもいきませんので工夫は必要でしょうが。