金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

席を譲らない人に怒りをおぼえた

2010年05月06日 | うんちく・小ネタ

私はブログで日常おぼえる義憤を述べることは少ないが、今朝通勤時に経験したことについては強い義憤を感じたのでちょっと述べてみたい。

私が座っていた反対側の座席の前に足の不自由な女性が立っていることに気がついたのは、電車が走り出して暫くしてからのことだった。電車が揺れた時、その女性がたたらを踏んだので立っている人の隙間から見ると杖をついている。しかし反対側の座席の人は誰も席を譲ろうとしない。そこで私は立ち上がり人を掻き分けその女性を私の席に案内した。

この小さな慈善を自慢するつもりはない。ただ目の前で足の不自由な女性がよろめくのを見ながら席を譲ろうとしない人々に私は怒りを禁じることができなかった。

3人がけのシートに座っていた一人は中学生らしい男子生徒。彼は目をあけていたが立ち上がろうともしなかった。よろめいた女性のまん前に座っていたのは50歳前後のサラリーマン風の男性。彼は半分眠っているように見えた。その隣は少し太った30歳位の女性。彼女はシートの横の壁にもたれて寝ていたからあるいは足の不自由な女性に気がつかなかったのかもしれないが・・・・

中学生の男子が朝から優先席に座り込んで足の不自由な人に席を譲らないとは何事だろうか?学校は何を教えているのだろうか?このような非常識な子供にまで子供手当てを払う必要がるのだろうか?と義憤は広がる。

50歳位で朝から座席で半分居眠りしてハンディキャッパーに席を譲れないような人が一人前に仕事ができるのだろうか?

大げさな物言いをすると、今の日本社会の他人を思いやるこころの欠如を朝から見たような気がして私は悲しい気持ちがした。

少年よ、小さな良いことをして気持ちの良い一日を過ごしなさい。そのほうが2,30分後ろめたい気持ちをして座っているよりどれだけ健康に良いことか。

オジサン、寝たふりなんかしないで席を譲ってあげなさい。もしその元気すらないなら会社に行かずに家で寝ていなさい。

本当は一人ひとりに説教したいのだけれど「うるさい」などといわれると余計腹が立つからブログで鬱憤を晴らした次第である。

コメント (3)
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GW、お天気抜群、世界は大荒れ

2010年05月06日 | 社会・経済

今年のGWは晴天続きだった。太平洋側から大きな高気圧が日本列島に張り出していたためだ。このような晴天続きは20数年ぶりのことらしい。私も長年GWには山に行っているがこれだけ晴天が続いた記憶はない。ところがGWの季節、欧州ではソブリン債務の問題から市場は荒れに荒れた。

ギリシアでは暴動騒ぎの中、火災でマルフィン銀行の職員3名が死亡するという事件が起きた。

ギリシアの救済については既に欧州連合とIMFが1100億ユーロの救済パッケージを準備しているが問題はそれに留まらない。スペインの信用不安が持ち上がっているからだ。もしスペインが債務不履行に陥るようなことになると2008年9月のリーマン・ブラザース破綻に相当する銀行危機が懸念されるからだ。

ニューヨーク・タイムズによるとクレディ・スイスのストラテジスト・Andrew Garthwaite氏は調査レポートの中で欧州の銀行はギリシア・スペイン・ポルトガルの国債を1兆3千億ドル保有していると述べている。これらの国の格付悪化や最悪の債務不履行は銀行のバランスシートを直撃する。

このような懸念から今日の東京市場でも金融株を中心に大きく売り込まれている。

ドイツのメルケル首相は「ギリシア救済プランは欧州の将来と欧州の中のドイツの将来以外の何ものでもない」と議会で演説している。

水曜日にムーディーズはポルトガルの格付を1ノッチあるいは最大で2ノッチ引き下げる可能性があると示唆した。これは昨今のポルトガルの財政状況と経済状況を反映したものだとムーディーズは説明している。同社はポルトガル政府の債務は持続不可能でもなく、負担不能なものではないとコメントしている(仮に2ノッチ下げても投資適格に留まる)。

ただし市場はムーディズの発表前に懸念を先取りしている。水曜日に売り出したポルトガルの6ヶ月国債の利回りは2.955%で3月の起債に較べて4倍近い高利回りとなった。

だが市場の最大の懸念はやはりスペインだ。ニューヨーク・タイムズはイリノイ州の共和党議員Kirk氏(米国の海外支援員会~正式な訳ではない~のメンバー)のスペインを救済するには6000億ドルのコストがかかるという推定を紹介している。ギリシアの救済パッケージが1410億ドル相当だから、これは大変な金額だ。

しばらくは南欧諸国の国債懸念という大型台風が日本にも大きな影響を与えそうだ。晴天は長続きしないものである。

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