週末はジムとサイクリングで体を鍛えることをメインテーマに過ごした。でも市場に関心をお持ちの方のアクセスも多いから少しマーケットの話をして週末を締めくくろう。
先週のエコノミスト誌はIn a world of ugly currencies, the dollar is sitting prettyというサブタイトルで消去法的に米ドルが有利だと論じていた。
エコノミスト誌はケインズの「為替市場は美人投票のようなものだ」という言葉を引用しながら、今日の為替の世界では美人投票はない、不美人投票のようなものだというあるヘッジファンド・マネージャーの言葉で市場のコンセンサスをまとめている。
その不人気投票をかいくぐったのが、エコノミスト誌によるとカナダドルと豪州ドルということだ。両国とも銀行システムはしっかりしている。またブラジルと韓国の通貨も貨幣価値を維持するだろうというのが同誌の見解だ。ただしこれらの通貨で発行されている証券は少ない。残高と流動性の不足ゆえこれらの通貨は準備通貨とはなりえない、それに代替するのが米ドルであるというのがエコノミスト誌の主張であった。
私もここに来て米国の経済の復調ぶりから米ドルは買えるという考えを深めている。先週パニック的なドルの暴落の最中に買った米ドルは利食ったが、当面米ドルの下落局面があれば買いだと考えている。