今日5月22日は僕の誕生日の翌日。つまり晴れて60歳になった日。世間ではこれを還暦と呼び、あるいは耳順という。耳順は孔子の「六十にして耳順(したが)う」という言葉から来ている。つまり六十にもなると人の意見を聞きなさいということだろうが高齢化した現在そうも言ってはおられない。時には毒舌を吐き、天下の極論を述べ俗論には耳順ずの気概も必要だろう。
さて今日はそんな片意地は捨て自転車で神代植物園、天文台、野川公園、小金井公園と自転車で回ってみた。一番の目的はGPSソフトの確認だけれどそれぞれのスポットに春爛漫で楽しかった。
まず神代植物園。バラ園の盛り、いや盛りは過ぎているかもしれない。だがバラは美しい。幾つか写真を撮る。今日はオリンパスE-30に標準ズーム14-54mm、1:2.8-3.5を持っていった。このズームレンズは高性能なのである程度マクロレンズの替わりをしてくれる。
写真は典型的なバラの花。
次の黄色い花にはドクター・ファウストの名前が付いていた。
バラ園はもの凄く混んでいた。だが本当に見るべきは艶やかなバラ園ではなく、緑豊かな小川の流れる植物園の森である。
神代植物園にはこのように心休まる自然がある。バラ園の喧騒に疲れた時はぜひこちらに足を延ばして欲しい。
大袈裟にいうと人生も似たようなものかもしれない。華やかで喧騒なバラ園の裏に静かだが落ち着いた自然の庭園がある・・・・。
樹木の花でちょっと目を引いたのがカルミア(ツツジ科)の花だ。
カルミアの花では「デイライト」というアートフィルターで写真を撮ってみた。
なかなか形が面白く写真に撮りたくなる花だった。
天文台は幾度となく車では通っているところだが立ち寄るのは初めて。受付に届出をすると「見学施設」は自由に見学できる。
今は使われていないという大きな屈折式望遠鏡の写真だ。案内してくれたアルバイトの女学生さんによると、この展望台では今は「観測よりデータの解析が主な仕事」ということだ。少し奥まで歩くとテニスボールを打ち返す乾いた音が響いていた。
野川農園ではタンポポの房を撮影した。先ほぼ天文台に立ち寄ったのでどこか宇宙イメージが残っていたのかもしれない。
多摩の5月は暑いが風の季節である。軽快な自転車を走らせながら風になるには一番良い季節である。