金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

西武秩父線、廃線のうわさ・・・

2013年03月20日 | ニュース

西武鉄道を傘下に持つ西武ホールディングス(HD)の大株主サーベラスが赤字の西武秩父線や山口線などの廃止をリストラ策として提案している(ヤフーニュースによる)。

西武秩父線は元はというと秩父市から軽井沢まで鉄道を引こう、ということで作られた線という話を読んだことがある。もっとも秩父の北西の山、例えば両神山などに登って軽井沢方面を望むと、見晴かす山又山でトテツモナイ話だ、ということは直ぐ分かるが。

秩父は山深く日本の狼が最後まで生息した(今でも生きているという人もいるそうだが)ところと言われる。秩父でもさらに山深い三峰神社の狛犬をよく見ると、犬ならぬ狼である。秩父を守るのは狼なのだ。その狼に噛み付こうというのが、地獄の番犬サーベラスCerberusという訳。

生活のかかる秩父の人たちから見ると「甘い」とお叱りを受けるかもしれないが、登山愛好者としても廃線反対!と言いたいものである。

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黒目川を下って荒川へ

2013年03月20日 | サイクリング

3月20日春分の日。曇っているが温かい日だ。暑さ寒さも彼岸まで、とはよく言ったものである。陽気が良いので、黒目川下流を自転車で走ってみることにした。黒目川というのは、私の自宅からさほど遠くない小平霊園内の「さいかち窪」に源を発する川で、戸田の手前で新河岸川に合流する延長17kmほどの川(それでも一級河川!)だ。

はたして黒目川の堤防を走って荒川まで行けるかどうか(障害物などで)不明だが、ちょっとした探検気分で午前9時に自宅を出発。12分程走ってまず落合川上流の氷川神社へお詣り。

Hikawashrine

落合川は黒目川の支流でまず落合川を下って黒目川に入ることにする。

Map1

豊富な湧水を水源に持つ落合川は清流だ。川沿いの道には色とりどりの花が咲いていた。赤い花はボケの花だろうか?

Boke

落合川には魚(大きな鯉が放流されている)や野鳥が多い。

Sagi

9時21分西武池袋線のガード下をくぐった。9時27分黒目川と合流。

Kuromedeai

9時38分関越自動車道の下をくぐった。9時48分川越街道をくぐる。ここはまともな歩道・自転車道が切れていてやや無理やり橋の下をくぐったという感じ。

Kawagoe

黒目川沿いの道は右岸左岸両方共走ることができるところが多いが、この付近は左岸しか走れない。

Map2

10時自宅を出て1時間走った。東武東上線をくぐった。両岸の桜が咲き始めている。

Toujyousen

黒目川も下流になってくると、流入する汚水で汚れてくるようだ。川幅がかなり広くなったと思うと新河岸川と合流した(新河岸川が本流)。もう荒川は近い。

Singasigwaa

10時20分朝霞水門到着。ここが荒川と新河岸川の合流点だ。自宅から17km走った。

Arakawagouryuu

Map3

帰路もほぼ同じルートを走る。

落合川まで戻ってくると河原の芝生の上で水槽に入った魚を見せているオジサンがいた。

Haya

落合川や黒目川で取れるハヤやアブラハヤだそうだ。豊かな自然が近くにあることは楽しいことだ。この自然を守りたいものだ。11時58分帰宅。黒目川沿いの道はサイクリングロードとしては、走りにくいところがあるが、自然散策の道としては中々良いところだった。今回は寄らなかったが名刹・平林寺も遠くないところにある。さあ、次は黒目川の上流を散策してみようか?

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Bail out とBail in

2013年03月20日 | 金融

Bailは名詞として「保釈金」、動詞としては「(保釈金を払って)保釈させる」という意味で、Bail outは金融用語としては、政府などの第三者が資金を供出して、企業や銀行を救済する場合に使われる(一般的にはパラシュートによる飛行機からの脱出という意味で使われるそうだ)。

Bail inは恐らく日本ではBail outほど有名でないと思うが、金融用語としての意味は「債権者自らの債務放棄による銀行等の救済」を指す。

今金融市場で話題になっているキプロスの銀行救済のために、預金者に税金を課すというのもBail inの一種である(昨日のキプロス議会では課税法案は否決されたが)。

議論のポイントは「預金保険でカバーされるべき少額預金者にまで課税されるのか?」とか「このような預金者の犠牲で銀行を救済するルールが欧州圏で広く適用される可能性はあるのか?」というあたりだろう。

Bail inという観点からいうと、預金者も銀行の債権者の1人でコストを担うべきだという議論が成り立つ。通常銀行の資金調達構造は「株式・債券・預金」という三層構造で、最上位に位置する預金は一番保護されるが、キプロスの銀行の場合、債券はほとんどないということなので、株式の次には預金がヒットされるということになる。

キプロスの銀行救済のために資金を出すドイツなどの納税者にすれば「なぜキプロスの銀行預金者特にロシアの金持ちの預金保護のためにbail outしなければならないのか?預金者がbail inするべきだ」という理屈が成立する。In-Outをめぐる議論はしばらく欧州のホットイシューだ。

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