金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

足の重さも金次第?古い冬靴は辛かった

2013年03月04日 | 

週末に北八ヶ岳の高見石と天狗岳に登ってきたが、登山中に足の重さを感じた。「体調が悪いのかしらん」と思い、今日ジムで5kmほど走ってみたが体調は悪くないようだった。

思いつく原因は私の冬靴が重すぎるということだった。自宅の体重計で測ったのでややアバウトだが片足で1.2kgから1.3kgある。この靴は約10年前に買った靴で4万円程出しているから当時の一流品である。だが素材の進化は著しく、山仲間が履いていた新しいスカルパの冬靴の重量をネットで調べると片足0.85kgだった。

Mountainboots

私の靴とスカルパでは片足500グラム位の差がありそうだ。500グラムというと12本爪アイゼン片足分の重さに近い重量だ。

皆が重い冬靴を履いているのであれば我慢出来るが、若くて元気な仲間が最新の軽い靴でトットと登る後ろを、一昔前の重い靴で追いかけていると思うと疲れが出てきた。

冬靴だけでなく、登山靴全般、いやランニングシューズなど運動用の靴全般が素材の進化で軽くなっている。軽さを競うといえばロードレーサー等スポーツバイクの値段の差は重さの差によるところが大きい。世の中、軽さはカネで買う時代なのだ。

しかし私の冬靴は今年1.5万円を出して底を張り替えたばかりで、買い換えるのは余りにもったいない。思わぬあぶく銭でもはいれば別の話だが。

そこで私が考えた選択肢は次の3つだ。

その1 徹底的に足を鍛える。エベレストに登った三浦雄一郎さんのように足に重りを着けて日常生活を送り、重い冬靴に耐える強い足を作る。

その2 雪のない時期や低い雪山で使っているスリーシーズン靴で雪山を登る。リスクは本格的に寒くなると足が冷たくなることと12本アイゼンの前爪に乗りにくいことだ。

その3 仕事を増やすか相場で稼いで軽い冬靴を買う。仕事を増やすと実入りはあっても、冬山に入る時間が少なくなり冬靴を使う機会が減る。相場は勝つとは限らない。亡くなったおばあちゃんの口癖は「山師はしられんよ(してはいけないよ)」だった。山を登るだけで結構山師なのに、その上の相場ははっちゃいけない、ということか?

常識的な考えると「どうしてそんなに苦労して冬山に登るの?ヤメれば」という第4の選択肢がありそうなのだが・・・・。まぁ、それを言ったらおしまい、なのでこの選択肢はなしとしよう。

結局しばらくはブツブツ言いながら重い冬靴との付き合いが続くのだろうか・・・・

コメント (1)
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ベータ戦術、手仕舞いの時期か?

2013年03月04日 | 投資

株式投資に関してβ(ベータ)といえば、市場全体の動きに対して個別の銘柄がどの程度の追随をするか?を指標化したものだ。ベータ値の高い株価は相場全体が上昇する時はより大きく上昇し、反対に下落する時はより大きく下落する。昨年11月頃に安倍相場を予想して私も少しベータ値の高そうな株を仕込んでみた。銘柄は野村HD、いわゆる野村證券だ。証券会社は株式相場が活況になると儲かるので、証券会社の株は相場を先取りするベータが高い株だ。

細かい理屈を並べる前に株価(毎週の終値)をグラフにしてみた。

Betastrategy

赤い線が日経平均で青い線は野村HDの株価だ。野村HDの株価を20倍すると日経平均に近い値となるのでグラフ化しやすい。このグラフを見ると安倍相場が始まる頃から今年の初めにかけて非常な勢いで野村株が上昇したことが分かる。

株価ヒストリーはヤフーファイナンスの「株価・投信・為替時系列データ」で検索し、コピーアンドペーストでエクセルシートに貼り付ける。因みに日経平均株価は998407で検索することができる。

次にエクセルのLinest関数に二つの株価系列を入れるとベータ値が算出される。Linest関数は回帰直線の系数を返す数式で、この系数がベータ値なのである。

昨年11月12日から今年1月4日までのベータ値を計算すると2.8だった。つまり野村HDの株価は日経平均の2.8倍働いたことになる。

実際の株価で見ると11月12日に316円だった野村HDの株価は1月4日には524円に上昇していた(上昇率65.8%)。この間に日経平均は18.4%したから3.5倍以上の上昇速度だった。別の見方をすると野村HD1株で日経平均の3倍以上の働きをしたことになる。

ところが1月4日から先週までの野村HDのベータを計算すると1.07倍に低下していた。こうなると日経平均と同じ動きの株だ。これは相場が一段落した、ということを示しているのだろうか?私の今回のベータ戦術もそろそろおしまいの時かな?

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おっちゃん達の冬山~2013年天狗岳

2013年03月04日 | 

3月3日(日曜日)快晴。午前7時の高見石小屋の温度計はマイナス12度を示していた。午前7時7分中山展望台に向けて出発。

午前8時25分中山展望台に到着。360度山また山の絶景だ。

Tateshina_2

右端の蓼科山から中央の車山を前景に槍穂高、鹿島槍や五竜岳など北アルプスが総て見渡せる素晴らしい景色だった。

Tennboudai_2

南に目をやると仙丈ヶ岳や北岳が見える。

中山峠へ向かって下る途中に天狗岳の絶好のビューポイントがあった。

Tenngu_2

左が東天狗で右のべったり雪がついた山が西天狗だ。今回の当初計画では本格アイゼン+ピッケル組だけが天狗岳に向かう予定で約半分のメンバーは黒百合小屋から渋の湯に下る予定だったが天気や雪の状態が良さそうなので全員で東天狗に行くことにした。

午前9時中山峠到着。大休止。9時15分中山峠出発。最初は溶岩台地(といっても雪の下なので冬は分からないが)の緩い登りが続くがやがて急斜面が出てきた。尻セードで下ってくる人がいて登りのステップが潰れて登りにくい。ガイドブック(「日本雪山登山ルート集」)では「天狗岳は樹林帯と違い堅雪の箇所や岩場もある。この山域は、軽アイゼンの初心者が多いが、これでは急斜面の登下降はできない。八本爪以上のアイゼンを使おう」と軽装備による登山を戒めているが、若い女性がピッケルはおろかストックもなしに急斜面を下ってくるので「今日の天狗岳は登れるな」という安心感が広がるとともに「ちょっと軽装過ぎるよね」という心配心も起きた。

今回の私は本格的な冬山装備で、冬靴+12本爪アイゼン+ピッケルおよびダブルストックというものだ。装備は万全なのだが冬靴+本格アイゼンの組み合わせが重たく、ブログを書いいている今も少し足の筋肉に痛みがある。アイゼンによる急斜面の上り下りは日頃使わない筋肉を使うから痛みがでたようだ。まさに脾肉の嘆である。

さて急斜面を登った後最後の岩稜は右から巻いてあっさりと東天狗の頂上に到着。時刻は10時18分だった。ほぼ無雪期のコースタイムと同じである。

Akadake

頂上からは赤岳(写真中央)と阿弥陀岳(右)が指呼の距離に見える。赤岳の左の大きな爆裂火口は硫黄岳のもので硫黄岳へのルートは中央のくの字型の稜線だ。

これらの山はいずれも雪のある季節に頂上を踏んできた。この日登った天狗岳の積雪期登山は2回目だ。前回は吹雪の中の登山で何も見えなかったので、今日の感激は大きい。

しかし何よりもうれしいことは、中高年になって山登りを初めたり再開した連中と標高2,600m(GPSによると東天狗の標高は2,648m)を超える本格的な雪山に登り素晴らしい経験を共有できたことだ。山は素晴らしくそして仲間も素晴らしい。

目の前にはべったりと雪をつけた西天狗がそびえる。

Nishitengu

東天狗は八ヶ岳の主稜線上にあり、西天狗は主稜線から離れているが三角点は西天狗にあり、標高は2,645.8mとなっている。天狗の最高点は西天狗と言われているが東西高さはほとんど変わらないようだ。

若手組(といっても平均52,3歳と思われるのでメンバーの間で相対的なものだが)は「西天狗を往復してきます」というので、どうぞとアタックを依頼した。往復30分程度なので行っても良いのだが、この日は今ひとつ元気が湧いて来なかった。

東天狗の頂上は寒いので写真を撮り終えたら下山して風のないところで休憩することにした。下山ルートは両天狗の間のコルから黒百合ヒュッテに向かうものだ。黒百合ヒュッテから西天狗だけを目指すならこのルートの方が早そうで急斜面の上り下りも少ない。

東天狗からの下山開始午前10時26分。黒百合ヒュッテ到着午前11時32分。

Kurohime

ヒュッテに下る最後は2,30mの急斜面で尻セードを楽しむ人が多い。小屋の前で豚汁・おでんの昼飯パーティをして雪山を名残惜しんだ。

Tonnjiru

午後12時10分。渋の湯向けて下山開始。私はアイゼンを外して急斜面は半分滑りながら一気に飛ばして下った。12時46分分岐点到着。最後のブレイク。ここから先は北斜面を一気に渋の湯まで下っていく。北斜面では雪に隠れた氷があり、アイゼンなしの下りは少々気を使うとこころがあった。

1時16分渋の湯到着。1時間6分程度の下山時間だった。夏のコースタイムが1時間半程度だから、雪道の下りはコンディションが良いと夏より早いのである。800円払って渋の湯で冷えた体を暖めながらタクシーを待った。午後3時茅野駅到着。1時間ほどビールを飲みながら歓談して、東京・名古屋に別れた。このメンバーがまとまって次に山を登るのはゴールデンウィークだ。おっちゃん達の山は続く・・・

ルートマップはこちら→

「tengu.xps」をダウンロード

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おっちゃん達の冬山~2013年白駒池

2013年03月04日 | 

3月2-3日に元の会社の山仲間+大学山岳部OB会のメンバー総勢12名で北八ヶ岳の高見石・白駒池・天狗岳に行った。

午前10時東京からの9名と名古屋からの3名が茅野駅に集合。ジャンボタクシーと一般タクシーに分乗して渋の湯に向かった。一部凍結したところがあり、登りきれるかどうかヒヤリとしたが無事到着。小雪が降り寒い。歩き始める目の前の道路がカンカンに凍っているのでアイゼンを着けて出発した。午前11時5分。標高1850mである。

高見石に向かうルートはトレースがしっかりしていて無雪期と変わらない速さで登ることができた。賽の河原の上部で夏道は右手から稜線に登っているが、トレースは左側から登っていた。

シラビソの林の中のうねうねした道にすこしうんざりした時、目の前に小さな高見石小屋が現れた。時計を見ると午後1時23分だった。小屋番さんの案内で寝床の奥に荷物を置いて、再び寒い外に出た。小雪舞い寒いけれど、予定通りスノーシューを借りて白駒池へ出発(因みにレンタル料は1千円だった)。午後2時5分頃である。ほぼ夏道にそったトレースをたどるが、雪が深い(積雪1.5-2m位か?)ので、時々頭上の枝にひっかかり歩きにくいところがあった。30分程度の下りで白駒池到着。雪は止み青空が広がってきた。素晴らしい景色だ。

Shirakoma1

白駒池の上には雪が積もり若いカップルが雪原を歩いて楽しんでいた。白駒池にはおっさんよりも若者が似合う。コーヒー・紅茶を飲んで一休みして記念撮影。若いカップルに写真を撮ってもらった。

Shirakoma2

さて白駒池(標高2100m)から高見石小屋(標高2270m)までの戻り道は結構な登りだ。行きはよいよい帰りは辛いである。小屋の上の「高見石」に登ると遊んできた白駒池が森の中に浮かんでいた。

Shirakoma3_5

佐久平の向こうに浅間も見える大きな景色だ。明日は晴れそうだ。高見石小屋はほぼ満杯で食事は2交替だった。若い女性やカップルが目立った。

Lodge

この日の歩行ルートをGPSでトラックすると添付ファイルのとおりだ。

「takamiishi.xps」をダウンロード

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