週末に北八ヶ岳の高見石と天狗岳に登ってきたが、登山中に足の重さを感じた。「体調が悪いのかしらん」と思い、今日ジムで5kmほど走ってみたが体調は悪くないようだった。
思いつく原因は私の冬靴が重すぎるということだった。自宅の体重計で測ったのでややアバウトだが片足で1.2kgから1.3kgある。この靴は約10年前に買った靴で4万円程出しているから当時の一流品である。だが素材の進化は著しく、山仲間が履いていた新しいスカルパの冬靴の重量をネットで調べると片足0.85kgだった。
私の靴とスカルパでは片足500グラム位の差がありそうだ。500グラムというと12本爪アイゼン片足分の重さに近い重量だ。
皆が重い冬靴を履いているのであれば我慢出来るが、若くて元気な仲間が最新の軽い靴でトットと登る後ろを、一昔前の重い靴で追いかけていると思うと疲れが出てきた。
冬靴だけでなく、登山靴全般、いやランニングシューズなど運動用の靴全般が素材の進化で軽くなっている。軽さを競うといえばロードレーサー等スポーツバイクの値段の差は重さの差によるところが大きい。世の中、軽さはカネで買う時代なのだ。
しかし私の冬靴は今年1.5万円を出して底を張り替えたばかりで、買い換えるのは余りにもったいない。思わぬあぶく銭でもはいれば別の話だが。
そこで私が考えた選択肢は次の3つだ。
その1 徹底的に足を鍛える。エベレストに登った三浦雄一郎さんのように足に重りを着けて日常生活を送り、重い冬靴に耐える強い足を作る。
その2 雪のない時期や低い雪山で使っているスリーシーズン靴で雪山を登る。リスクは本格的に寒くなると足が冷たくなることと12本アイゼンの前爪に乗りにくいことだ。
その3 仕事を増やすか相場で稼いで軽い冬靴を買う。仕事を増やすと実入りはあっても、冬山に入る時間が少なくなり冬靴を使う機会が減る。相場は勝つとは限らない。亡くなったおばあちゃんの口癖は「山師はしられんよ(してはいけないよ)」だった。山を登るだけで結構山師なのに、その上の相場ははっちゃいけない、ということか?
常識的な考えると「どうしてそんなに苦労して冬山に登るの?ヤメれば」という第4の選択肢がありそうなのだが・・・・。まぁ、それを言ったらおしまい、なのでこの選択肢はなしとしよう。
結局しばらくはブツブツ言いながら重い冬靴との付き合いが続くのだろうか・・・・