6月26日日曜日、某ロータリークラブのトレッキング同好会と、湯の丸高原を散策した。数日前の雨の予報は良い方に外れ、時々富士山が見える程視界も広がった。
JR新幹線佐久平駅に9時半に到着。ここからはジャンボタクシーで湯の丸高原・地蔵峠に向かった。大人数登山には色々なマイナス面があるが、プラス面をあげると、ジャンボタクシーや場合によってはマイクロバスを使い、単価を下げることができるというメリットがある。ジャンボタクシーの料金は1.6万円弱だった。
地蔵峠からは15分程車道を歩き、「池の平」という左手の小さな標識を見て薄暗い森の中に入っていく。池の平まで車で行く人が多いのか山道に人の気配はない。
写真のつつじ(レンゲツツジか?)は、池の平から見晴岳を経由して、地蔵峠に戻る帰路で撮影したものだ。この道も歩く人が少ないようで笹薮が茂っていた。
茂るというとシダが大きく伸びていた。光線や風を選ぶと面白い写真を撮ることができそうなモチーフである。
あちらこちらで目に付いたのがイワカガミのピンクの花だ。写真は池の平湿原の木道の横で撮ったものだが、この花は尾根筋の林の中でも沢山目にした。
下の紫の花も池の平湿原の鏡池付近で撮影したもの。後で名前を調べたところハクサンチドリだった。
三方ケ峰から見晴岳に向かうと山頂の手前で左側(信州側)に大きな金網で柵が作られていた。その柵の向こうの崩壊地にはコマクサが群生していた。コマクサは他の繁殖力の強い植物が育たない崩壊地を選んで育つ。今回は手軽さを重視して、デジタル一眼+単焦点レンズを持ってきたが、これ程コマクサを見ることができるなら、望遠レンズを持ってきても良いと思った。
午後2時過ぎ地蔵峠に戻ると、多くの観光客や観光バスでごったがえしていた。地蔵峠からリフトの動いている湯の丸スキー場に登り、つつじを見物する人が多いからだ。
つつじは華やかだけれど、可憐さと健気さではコマクサが優る(これは人間の勝手な判断で、本当はつつじもコマクサも一生懸命花を咲かしているのだが)。
池の平駐車場から往復1時間程度で見晴岳のコマクサ群生地に行くことができるから、高山植物ファンにはちょっとしたスポットだろう。