金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

【イディオム・シリーズ】Boilng point

2011年06月30日 | ニュース

Boiling pointは読んで字の如く「沸点」である。節電で暑さに喘ぐ首都圏の状態を報道するFTの記事のタイトルはTokyo reaches boiling point on hottest June day「東京は6月の一番暑い日に沸点に達する」。でもこれはおかしい。幾ら暑くても沸点に達しては生きていることはできない。Boiling pointにはもう一つ「(怒りの)我慢の限界」という意味がある。「東京は我慢の限界に達する」というのが正しい訳だが、一種の掛詞になっているので「暑さの我慢の限界に達する」ということになる。

新聞によると昨日全国で熱中症で4人が死亡し、都内では熱中症と見られる症状で93人が医療機関に搬入された。もっとも中には屋外で草刈をしていて死亡した人もいるから総てが節電の影響とは言えない。

東電によると夏の最大電力需要量は5500万キロワットで、これに較べて供給量は今のところ6百万キロワット不足して言うという(FTによる)。

だがこれについて疑問をさしはさむ人もいる。例えば東電は9百万キロワットの揚水式水力発電所を持っているが、最大発電量計算においては6.5百万キロワットしかカウントしていない。東電は計算どおりに揚水式発電ができるかどうか疑問なので降るキャパシティを計算にいれていないと説明している。

だが我慢の限界に達した市民はより透明性の高い情報開示を求めるだろう。

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