金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

Pending Home Sales Index急上昇か?

2011年06月29日 | ニュース

IFR Marketによると、今日(29日)発表される米国の5月のPending Home Sales Indexが9%に急上昇する見込みだ。Pending Home Sales Indexという言葉は訳者によって色々訳が違う。日経新聞は中古住宅販売仮契約指数という訳を使っている。中古住宅というのは日本的な感覚で、日本では新築物件と中古物件の価格差が大きいが米国の場合、価格差は余りないと考えてよいだろう。従って中古住宅というよりは既存住宅という訳の方が良いと私は考えている。

家の近所で築30年程の住宅が売りに出ていたので、広告を見ると「古屋あり(十分住むことができます)」という説明だった。今後の税金や社会保険料の負担増加を考えると日本ももっと「既存住宅」を大事に使うべきではないだろうか?米国では築30年の住宅はザラなのだが。

ところで「既存住宅販売契約指数」が急上昇すると見込まれる理由は抵当流れ物件の販売が急増することによる。

リーマンショック後住宅を手放した人や取得を諦めた人が賃貸住宅に入居し、賃料を押し上げているが、ここまで物件価格が下がったのなら「借りるより買った方が得」と判断する人が増えてきたのだろうか?

その辺りの分析は数字を見てから考えよう。

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