Hund-to-mouthとは「手から口」ということで、ぎりぎり食べていけるだけの生活のことだ。ニューヨーク・タイムズはブラジルが貧困から抜け出し、発展を続けている様子を描いているが、その中に次の文章があった。Desperate to escape her hand-to-mouth existence in one of Brazil's poorest region,Maria Sousa used a small loan five years ago to buy two sewing machines and start her own business making women's underwear.
Desperateは「絶望的な」とか「必死の(努力)」というような意味で文章全体では「マリア・ソーサはぎりぎり食べて行くだけの生活から逃れるため必死になり、5年前に小額のローンを借りて二つのミシンを買い、女性の下着を作るという自分の仕事を始めた」ということだ。
記事によると彼女は現在25人の従業員を雇うまでに事業を拡大している。ブラジルでは左翼系のルイズ・イナシオ・ルーラ・ダ・シルバ大統領が、ベネゼラやボリビアのようなポピュリスト的な政策を取らず、金融市場の尊重と社会保護政策のバランスを保つ巧みな政治を行っている。また石油や食糧面でも安定しており、見通しは明るいとNTは述べている。
思うに国にも人にも飛躍できるタイミングというものがある。数少ないタイミングを捉えた国や人が離陸できるのである。