金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

グルジアへのサイバー攻撃

2008年08月13日 | デジタル・インターネット

ニューヨーク・タイムズを読んでいたら、ロシアがグルジアに実弾攻撃をかける前に、グルジアのコンピュータ・システムに対する攻撃、つまりサイバーアタックがあったと報じていた。ではロシアがサイバーアタックを仕掛けていたのか?というとそう断言する証拠はないということだ。

米国のインターネット専門家によると7月20日には、グルジアのサーバーに対して、D.D.O.S (Distributed Denial Of Service)攻撃が始まっている。D.D.O.Sとは複数のネットワークに存在するコンピュータが特定のコンピュータに向けて大量のパケット(情報のかたまり)を送りつけ、通信路をふさぎ機能を麻痺させることだ。

米国のボランティアグループの調査によると、このサイバー攻撃でグルジア大統領のウエッブサイトが24時間運営不能になったという。インターネットの専門家によると、分かっている限りでは実弾攻撃とサイバー攻撃が同時に行われたのは初めてのことだ。

グルジアはインターネットの先進国ではないので、サイバー攻撃の影響は政府のウエッブサイトにアクセスできないという程度の影響で済んだが、もっとインターネットが重要な機能~交通網・電力供給・銀行業務など~に関わっている先進国がサイバー攻撃を受けた場合の影響は甚大だ。

サイバー攻撃の特徴は「攻撃コストが極めて安い」ことと「犯人を特定するのが難しい」ということだ。世の中は便利になりながら、内包するリスクも高まっていると言わざるを得ない。そういう意味ではサイバースペース(仮想空間)は金融デリバティブと類似しているとも言えるだろう。

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最近の石油価格下落の背景

2008年08月13日 | 社会・経済

夏は読書に向いていない。暑くて集中力が欠けるからだ。その上今年の夏はオリンピックがあるので、テレビの前に座りがちだ。そんなことで少し前に買った「地球最後のオイルショック」(新潮新書 デイヴィッド・ストーン著)を中々読み終えることができない。グダグダしている内にオイル価格の下落が目立ってきた。「ガソリンも来月には少し下がるのではないか?」と思ってマイカーのガソリンも買い控えている次第だ。

オイル価格の下落についてファイナンシャルタイムズ(FT)は次のように報じている。

  • 国際エネルギー機構(IEA)によると、OPECは過去48年間でオイル産出量を最高レベルに引き上げた。一方先進国で需要が減退しており、その相乗効果で原油価格が下がっている。現在のオイル価格は113.5ドルと先月より24%下落した。
  • 6月半ばの国際会議でサウジのアブドラ国王は、オイルの日産量を過去30年間で最高の9.7百万バレル(当時は9.4百万バレル)へ引き上げると宣言した。ところが市場は国王の発言に懐疑的で、むしろナイジェリアの出荷削減に神経質になっていたので、発言があった日にバレル当り7ドルも跳ね上がった。
  • 昨日IEAがリリースしたデータによると、サウジは増産したが約束のレベルまでは達せず、1日当り9.55百万バレルの産出量にとどまっている。しかしOPEC全体では先月の1日当り産出量は32.8百万バレルと4月に較べると役1百万バレル増加している。これがオイル価格下落の大きな要因だ。
  • 石油需要の伸びについてIEAは、6月の予想1日当り89万バレルから79万バレルへ下方修正した。IEAは「たとえガソリン価格が低下しても小型車を購入したドライバー達が燃費の悪い大型車に買い換えるとは考えられない」としている。もっとも中国など発展途上国の需要は旺盛だ。IEAは市場に根本的な変化があったと述べるには早過ぎると呼びかけている。

冒頭に述べた「地球最後のオイルショック」は、要はオイルはこれで枯渇するから、今後オイルショックはないという意味なのだ。そう考えるとOPECが増産するということは限られたオイルの消費を早めるだけかもしれない。やはり真面目に省エネと代替エネルギー開発を考えるべきである。

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【白馬の夏】高山植物

2008年08月13日 | 

白馬登山中に写真に撮った高山植物の一部を載せてみた。花の名前には余り自信がなにので間違っている場合はご訂正を頂けると幸いです。

大雪渓が終わりガレ場に移るところにコオニマユリが咲いていた。

Kooniyuri

白馬頂上小屋が見えるようになると傾斜が緩み、高山植物が沢山咲いている。白い花はミヤマシシウドのような気がするが自信はない。

Miyamasisiudo

一番沢山咲いている花は紫色のキキョウの仲間だ。イワギキョウかチシマギキョウである。

Iwagikyou

花が上を向いていてツルンとしているのでイワギキョウだと思うが・・・・

黄色い花も色々種類がある。

Miyamakinnpouge

ミヤマキンポウゲと思うがどうでしょうか?

Miyamaazumagiku

 ミヤマアズマギク、小蓮華尾根の下部に咲いていた。

Hakusannichige

ハクサンイチゲ越しに見る白馬本峰。

Chinguruma

チングルマ。これは分かり易い。

Karaitosou

カライトソウ

他にも写真はあるが、名前に自信がないものもあるのでこの辺りでやめにする。

コマクサは見落としてしまった。白馬は本当に花の多い山である。花に詳しい人には何回でも訪ねたくなるところだろう。

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