8月8日金曜日ワイフと渋谷東急本店に前田真三写真展を見に行く。写真を見てからランチを食べるつもりで11時前に東急に到着してびっくり。入り口に人が沢山並んでいる。開店を待っている人達だ。デパートはどこでも10時に開店するものだと思っていたが、東急本店の開店時間は11時なのだ。待っている人は年配の人が多いので「前田真三の写真展に行くのかなぁ」と思っていたら、案の定かなりの人が写真展に行った。
写真家前田真三氏は写真もすばらしいが経歴が面白い。終戦後日綿実業に入社し、17年間勤めた後、会社を辞めてプロの写真家としてデビューした。上の写真のように美瑛の丘をテーマにした写真は息を呑むように鮮やかな色彩のものが多い。
写真展を見ていると実にあちらこちらに撮影に出かけていることにあらためて感心する。それと早朝や薄暮の頃の弱い光で撮った幻想的な写真が多いことだ。
前田さんが風景写真の秘訣として繰り返し言っていることは「風景写真は心の眼で撮るものだ」という言葉だ。自然に感動して情感を込めて見つめる心を育てるということだろう。
前田さんは誰かについて写真を学んだということはなかった。一種の天才だろう。我々凡人は前田さんの写真を観て、自然を見つめる心を養うと良いと考えている。