磐梯山の麓に近い慧日寺跡を見た後は、岳温泉に向かった。国道115号から459号を経由して1時間ほどのドライブだ。泊まった宿は「喜ら里(きらり)」という温泉街の中のこじんまりとした宿だ。http://travel.rakuten.co.jp/HOTEL/14357/14357.html インターネットで見ていて値段(1万4千円弱)と建物の作りのバランスで選んだがこれが中々に正解。到着時にソフトドリンクとケーキのサービスがある「レディースプラン」を選んでおいたところロビーでちゃんとアイスコーヒーがでた。クーラーの効いた車に乗っているとはいえ、炎天下の旅行である。宿に着いた時のこのサービスはうれしい。岳温泉は山麓の小さな温泉でこれといった特徴がない。周辺のホテルや土産物屋は寂れた感じだが、この旅館はリニューアルしているのでエントランス、部屋、風呂も良かった。料理はレディースを選んだので、ややボリュームが少ない(お魚中心でお肉なし)が、一品づつ丁寧に出しくれた。健康を考えるとこれでいいのだ。食い切れない程の料理をテーブル一杯にあらかじめ並べておくような、社員旅行スタイルの温泉旅館は時代遅れだと思う。高級な食材はなくても、心をこめて調理し、丁寧に給仕することが大事だ。「喜ら里」にはそんなもてなしの心が感じられた。
岳温泉に泊まった理由は安達太良山に登るためなのだが、4日(月曜日)目が覚めると激しい雨だ。安達太良山はあきらめて「あぶくま洞」という田村市にある鍾乳洞を見に行くことにする。
「あぶくま洞」は日本の三大鍾乳洞の一つらしい。らしいというのは、山口県の秋芳洞と岩手県の竜泉洞は当確だが、残る一つにはあぶくま洞を入れる人や沖縄の玉泉洞を入れる又は高知の竜河洞を入れる人がいるからだ。
岳温泉から磐越自動車道を使って1時間ほど走るとあぶくま洞に着く。手前から石灰岩の切り立った崖が見え中々の迫力だ。洞の中はかなり涼しい。
石灰岩はライトアップされている。目で見た色と写真に撮った色はかなり違う場合が多い。ホワイトバランスを調整して撮影する。この写真は比較的見た感じに近い。
あぶくま洞は予想(奥多摩の日原鍾乳洞より少し大きい位かと思っていた)よりかなり大きく見学に30分ほどかかった。訪問者の構成は老若男女バランスの取れた感じだった。
東京からわざわざ行く程のところではないと思うが、雨で山に登れない時に立ち寄るには中々良いところである。