この前久し振りに丸の内にある某外銀のオフィスを訪問した。某外銀はサブプライム問題が巷間を賑わし始めた頃引っ越してきたが、東京駅を見下ろす中々良いオフィスである。ところが面談相手の前の会議が長引いたのか少し待たされてしまったので、退屈しのぎに余計なことを考えていた。
サブプライム問題で赤字を抱えても、オフィスのロケーションやクオリティは落とさない・・・・「腐っても鯛」ということだろうか?ところで英語で「腐っても鯛」って何ていうのだろう?鯛はSnapper で腐るはRotだからA rotten snapper is still a napper.でもこんな直訳では通じないだろうなぁ。
家に帰って調べて見ると「腐っても鯛」に相当する英語の諺は二つあった。A old eagle is better than a young sparrow.「年老いた鷲は若いすずめよりも良い」 A good horse becomes never a jade. Jadeには「ひすい」という意味と「駄馬」という意味がある(こちらの方は知らなかった)が、この場合は勿論駄馬。文章の意味は「良い馬は(老いても)決して駄馬にはならず」ということだ。
ところで「腐っても鯛」には全く対立することわざがある。「麒麟も老いては駑馬にも劣る」というものだ。こちらは英語ではA genius grown old becomes worse than mediocre.「年老いた天才は凡人よりも悪い」
私が訪問した某外銀は日本でも長い歴史を持つ銀行だ。面談相手と雑談をしていたら「クレジットの研修で近々バンコクに行く」と言っていた。立派なオフィスを構えるだけでなく、苦しい中でも教育に力を入れているようだ。「名馬は老いても駄馬にはならず」・・・・という諺が生きれば良いと私は考えている。