金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

赤ワインは長寿の薬?

2008年06月05日 | 健康・病気

赤ワインに含まれるポリフェノールが体に良いということは以前から言われている。この説を補強するような話をニューヨークタイムズやフォーブスで読んだ。

それは薬品業界の大手グラクソ・スミス・クライン社が、マサチューセッツのベンチャー系の薬品会社Sirtrisを7億2千万ドルの現金で買収するという話だ。

Sirtris社は、「サーチュイン」という遺伝子ファミリーを活性化させることで、長寿化を図る新薬の開発を行っている会社だ。サーチュインは細胞修復、エネルギー生産、アポトーシス(細胞をプログラム死させること)に影響を与え、生体の調整機能に関与すると言われている。つまりこの機能が高まれば、例えばガンで痛んだ細胞を修復する力が高まるので、寿命が伸びるという訳だ。

赤ワインに含まれるポリフェノールの一種であるレスぺラトロールには、このサーチュインを活性化する効果があると言われている。従って赤ワインを飲むと、サーチュインが活性化して、健康になり長生きできるというのがこの説だ。

ところでネズミを使ったカロリー制限テストによると、カロリー制限をしたネズミは最大3割方長生きすることが分かっている。この時体内のサーチュインが活発になり、体内組織の修復機能が高まると考えられている。しかしネズミに課せられたカロリー制限は厳しくて、ほとんどの人は耐えられないということだ。だから人間の場合は、レスペラトラールを摂取することで「飢餓ネズミ」にならずともサーチュインを活発化させようということだ。

フランスのある実験によると、カウチ・ポテトの状態にしたネズミに大量のレスペラトロールを投与して、トレッドミル(ランニングマシーン)の中で走らせたところ、以前の倍の速さで走ることが出来たそうだ。

もっともこのレスペラトロールの量を人間がワインから摂取しようとすると一日35本の赤ワインを飲む必要があるということだ。

以上説明した話には、別の実験による否定的な意見もあるので、まだ今のところ有力な仮説という位に考えておいた方が良いかもしれない。とはいえワイン愛好家にはフォローの風だ。もっとも飲み過ぎは駄目だろうが。

「酒は百薬の長」というが、一方「酒は万病の元」ともいうそうだから。

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眼を描くモディリアーニが好きだ

2008年06月05日 | アート・文化

昨日(6月4日)午後休みを取って、国立新美術館に「モディリアーニ展」を見に行った。モディリアーニは特別好きな訳ではないが、ワイフが知人から入場券を貰ったので行くことにした。本来その知人とワイフが一緒に行く予定だったが、知人の方が犬の散歩中に怪我をされたということで私の登板となった次第だ。

モディリアーニが描く女性はほとんど皆、首が長くて首が傾いていて、眼が黒目を描いていない。神秘的ともいえるが、見方によっては少し不気味だ。仮にその絵を所有することが出来たとしても、手元において置きたいかどうか疑問である。

しかし例外があった。それはこの「女の肖像」(通称:まりー・ローランサン)だ。

Rolansan063

くっきりとした眼、真っ直ぐな鼻筋から理知的で自我のはっきりした女性のイメージが伝わってくる。私はこのような絵が好きなのだが、モディリアーニの絵の中では、黒目をはっきり描いた絵は例外的だということだ。

どうしてモディリアーニは黒目を描かず、青みを帯びた灰色で眼を描いたのだろうか・・・・

私はそんな疑問を抱きながら、美術展を鑑賞した後ワイフと2階にある「ロンド」という喫茶店でケーキを食べながらコーヒーを飲んだ。ここのケーキは大変ボリュームがあるので、800円のケーキセット(ケーキ+飲み物)は、場所柄を考えるとお得であると私は思った。

名画を鑑賞した後でも、そんなセコイことを考えるのだから私は本当に「花より団子」な男である。

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