今日(6月2日)の日経新聞朝刊のトップニュースは「郵便事業会社が全車両を電気自動車に」というものだった。新聞によると、軽貨物自動車など2万1千台を順次電気自動車化(つなぎとしてハイブリッド車を利用)していくというものだ。
私は郵便事業が使う車両を電気自動車化することについて反対するものではない。しかし国民経済的な観点や地球環境保護の観点からいうと、郵便物総数の削減と集配便の削減ということを考えるべきではないだろうか?
無論郵便物が減ると、収入が減るので、郵便事業会社としては口が裂けても自分では言い出しにくいだろう。だが個人的にいうと自宅に送られてくるダイレクトメールや証券会社の報告の類の7割程度はダイレクトにゴミ箱に行く。紙と郵便配達に使うガソリンは全く無駄になっている。
郵便の替わりに「インターネットや電話を使え」というと、インターネット環境が整っていない人や不慣れな人から反発を買うかもしれない。しかし「電子メールで済ますことができるものは電子メールで済ます」という風土を醸成することが必要ではないだろうか?
無論「モノ」は電子メールで送ることは出来ないので、「モノの配達」は必ず残る。しかしガソリン高や何時か来る原油の枯渇という問題を考えると「個人宅配業務の統合」を行い、ある一つの業者が宅配を統合する方が効率的であろう。もっとも今の段階でこの意見を唱えるのは急進的過ぎるだろうが。
今の段階では郵便事業会社には悪いけれど「環境保全の観点から郵便物を削減する」という主張に留めておこう。