少し前に10年程使っていた洗濯機が不調になったので、パナソニックのドラム式に買い換えた。買い換える時に洗濯機のサイズが昔に較べて随分大きくなっているので閉口した。我が家は豪邸とは言えないまでも、注文建築でそれなりのスペースは確保しているのだが建てたのは20年前である。20年の間に日本人の暮らし振りは贅沢になって、洗面台や洗濯機などが大きくなり、場所を取り合うようになった。ヨドバシカメラでドラム式洗濯機を買おうと思ったが、前の洗濯機のあった場所に納まってくれるかどうか不安になった。そこでやむなく近くのパナソニックチェーン店(パナピット)に下見に来て貰った。パナピットは量販店に較べると1割以上高いが、我が家のサイズに合うドラム式を見つけてくれた。それは一つ前のモデルだった。
斜めドラム式の洗濯機が何故良いのかというと節水効果が高く、洗濯物の出し入れが便利という点にあるらしい。だが古いタイプの洗濯機より10万円高いとすれば、節水効果は経済的に意味があるのかどうか疑問だ。洗濯機を10年使うとして、年間1万円の節水効果がないとペイしないが、果たしてそれ程節水するものだろうか?
ところで節水というと英国のリーズ大学からスピンアウトした連中が、Xerosというベンチャー企業を作り、ほとんど水を使わない洗濯機を開発中という記事をFTで見た。水を使わない替わりに何を使うかというと、プラスチックのチップを使う。プラスチックのチップに洗濯物の汚れを吸収させるというのだ。水はコップ一杯で済むそうだ。洗濯に水を使わなくて済むと、乾燥させる熱源も不要になり、省エネ効果は高い。記事によると来年には製品化されるという。
洗濯機を買い換えようと考えている人は、ひょっとすると近い将来超節水型の洗濯機が発売される可能性がある・・・ということを頭の隅に入れておいても良いかもしれない。