3月22日晴、午後に黒目川の上流を自転車で走ってみた。「川を遡る」というのは幾つになってもワクワクするものだ。小学校の頃は裏山の小さな谷川を遡り、サワガニを取った記憶がある。高校生の頃はワラジを履いて比良山西面のナメ滝をせっせと登っていた。大人になると遡行のスケールも大きくなり利根川源流を遡って大水上山へ登ったこともある。
だがやがてザイルやハーケンを使う沢登りにも別れを告げる日が来た。そして自転車に乗って自宅周辺の川を遡っている。それも又悪いものではない。
黒目川は小平霊園の中の「さいかち窪」という窪地に発し、荒川へ流れる全長17kmほどの小さな川だ。前回下流部分(落合川との合流点以下)は自転車で走ったので、今回は上流部分を走ってみた。
まず自宅を出て落合川にそって下る。落合川の上流には「南沢湧水群」という湧水がある。これは東京で唯一「平成の百名水」に選ばれたということだ。
落合川には大きな鯉が泳いでいる。浅い川をきれいな水が流れていて気持ちのよいところだ。
写真を撮りながらゆっくり走って30分で落合川・黒目川合流点到着。
ここから黒目川にそって走る。右岸左岸とも走行できるが狭くて歩行者も多い(自転車専用道路でないので当たり前)のでゆっくり走る。
桜が満開だ。時間があれば黒目川は歩いて巡った方が良いだろう。というのは最上流部は自転車が入れない細い道だからだ。
所沢街道の手前にモニュメントのようなオブジェがあった。
やがて川はすっかり源流の様子を示す。
柳窪の大きな団地が近くなると、黒目川は「しんやま親水広場」の中に取り込まれていた。水のない川底を子供たちが走り回っていた。
この先新青梅街道までの間、水はほとんど流れていない。
下の写真が新青梅街道北側(サイゼリアの近く)の黒目川の源流の出発点だ。
新青梅街道を横断して小平霊園に入り、右手の雑木林に進むと窪地があった。雨の後は水が溜まるらしい。
その水が新青梅街道の下をくぐり黒目川となっていく。
水のない黒目川では小さな子供たちが走り回り、下流ではオジサン達が釣り糸を垂れていた。オバサン達は満開の桜を楽しんでいた。川は人々の暮らしを豊かにする・・・・