金融そして時々山

山好き金融マン(OB)のブログ
最近アマゾンKindleから「インフレ時代の人生設計術」という本を出版しました。

アイフルの懸念高まる

2008年06月26日 | 金融

今日(6月26日)日経新聞朝刊は「アイフル・武富士が上場来安値」と報じている。このところアイフルの株価は下げ続いている。特に昨日は一昨日リーマンブラザースが「アイフルの親会社は支払不能状態に陥っている可能性がある」と報じたことを受け、165円下落した。

私はリーマンのレポートを読んでいないが、ファイナンシャルタイムズは「アイフルは6つの事業の内2つを清算する計画なので、減収の可能性大。アイフルが収益予想に使っている予定貸出金利は上限金利を超えている。3月末に2兆7千億円あった貸付金は2兆円に激減している。アイフルが融資している住宅担保ローンの半分はノンパフォーミングである」というリーマンのレポートを報じている。

なおFTは最後に「アイフルが支払い不能だというのは少し話を単純化し過ぎている」という米国のヘッジファンドのアナリストの意見を伝えている。

アイフルが今支払不能状況かどうか私は知らないが、このようなレポートが出ると、社債償還資金の調達等が厳しくなることは間違いない。

ノンバンクには厳しい時期が続く。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Lose one's shirt (イディオム・シリーズ)

2008年06月26日 | 英語

この前私の「イディオム・シリーズ」について「有難くおもしろい」というお褒めのコメントを頂いたので、大変気を良くしています。今後もその時々のトピックを絡めながら、英語の慣用句を紹介したいと思います。

さて今日のイディオムはLose one's shirtだ。直訳は「シャツを失う」ということだが、意味は「大損をする」「無一文になる」ということだ。つまり「シャツでさえ失ってしまう」ことから無一文になるという俗語が生まれた。

ニューヨーク・タイムズにWe would sell if we could , but we would lose our shirtという文章が出ていた。「我々は売ることが出来たなら、売っただろう。しかし(売ることができないので)我々は大損をするだろう」という意味だ。何を売りたいと思っても売れないのか?というとアメリカの郊外の住宅である。

ガソリンや暖房用燃料が急騰しているので、多くのアメリカの地域で人々は郊外の大きな家を敬遠し、交通費や冷暖房費が少なくて済む都市部の小さな家を選び始めている。この結果アトランタ、フィラデルフィア、サンフランシスコなどの大都市圏では、郊外の住宅価格は都市部の住宅価格より下落度合いが大きい。アメリカン・ドリームとは郊外の広い家に住み、大きな車に乗ってドライブを楽しむというものだが、原油高がアメリカン・ドリームを根底から覆すかもしれない。

Shirtについては、Keep one's shirt onというイディオムもある。こちらは「短気を起こさない。怒らない」という意味だ。インターネット辞書にはTell him to keep on his shirt on until we're readyという文例が出ていた。「我々の準備ができるまでいらいらするな」という程度の意味だろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

国債で商品券貰うのも大変だ

2008年06月25日 | 金融

今日(25日)ワイフが証券会社で国債を買うというので、口座開設について行った。ワイフは前は郵便局で国債を買っていたが、証券会社で国債を買うと「商品券」が貰えるので、今度は証券会社で買うと言う。ところが比較的少ない購入金額で商品券を貰うには、インターネット取引で国債を買わないといけない。店頭に出向いて購入すると、商品券が貰えないのである。証券会社の窓口で聞くと、今から口座開設の申し込みをしても、オンライン取引ができるようになるのは来月になるということだ。つまり今回募集中の国債には間に合わない。

証券会社の店頭で国債を購入して商品券を貰うには、少しまとまった金額の国債を購入する必要があるのだが、ワザワザ午前中会社を休んだ位なので「少しまとまった金額」の国債を購入して「商品券」を貰うことにした。それにしても、インターネット経由で国債を買うと、商品券が貰えて店頭に足を運んで同じ金額の国債を買っても商品券が貰えないというのはどこか変な気がする。

店頭に足を運んでくれる人を優遇して、多様な商品をセールスするべきだと思うのだが、インターネットに顧客を誘導する方が証券会社にメリットがあるのだろうか?

この後、先証券会社への送金等に手間がかかる。まず郵便局(今は郵貯銀行か?)に出かけて証券会社口座に送金しようと思ったが、郵貯「銀行」から「銀行」への送金はできないので、キャッシュを引き出して銀行に持って行くことにする。ところが窓口が混んでいる上、係りの人の処理能力が低くて大変時間がかかる。どう処理能力が低いか?というと「処理の手戻り」が多いのだ。「待っていて下さい」といっておいて暫くしてから「暗証番号を入力して下さい」と呼び出す。(払い戻し請求書に押印していても、暗証番号が必要らしい。そうであればまとめてやって欲しいのだが)

どうも事務処理に堪能な職員が少なそうである。

次に某メガバンクの窓口に行き同じ銀行の違う支店に現金送金すると送金手数料525円を取られた(これは証券会社が払ってくれるのだが)。日頃ネット送金ばかりで現金を持ち込んだ送金はしていないので、現金での送金手数料の高さには呆れてしまった。

メガバンクの窓口も混んでいる。こちらの処理能力は郵貯銀行よりは高いが、それでも事務室の中で色々人に聞きながら処理をしている職員が多い。もっとも職員といったが、かなりパートタイマーの人もいるようだ。このため昔の銀行に較べると、全般的に事務処理速度は低下しているような気がする。

こんなことをしていると午前中のほとんどが潰れてしまった。国債を買って商品券を貰うのも楽ではない。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

Flip-flop (イディオム・シリーズ)

2008年06月25日 | 英語

Flip-flopのFlipは「はじき飛ぶ」、Flopは「ぱたぱたする」という意味で、Flip-flopでは「パタパタと開閉する」という意味や(ぱたぱたと開閉する)フリップ・フロップ回路という意味がある。しかし現在のアメリカでFlip-Flopというと「鼻緒のついたサンダル・ぞうり」を連想する人が一番多いだろう。サンダルはパタパタするので、Flip-flopの名前が付いたと私は思っている。

ニューヨークタイムズはこのサンダルが生体力学の観点から足腰に良くないというアラバマ州のAuburn大学の研究を紹介していた。研究は39名の学生世代の男女にサンダルと運動靴を履かせ、歩行状態を分析したものだ。それによると、サンダル履きの場合は歩幅が狭くなり、つま先が上がらなくなる。また足首を曲げる角度が大きくなり、足や腰に負担が大きくなるので、ちょい履きには良いが、Flip-flopを長く履き続けることは健康上良くないと結論している。

アメリカには足専門の医者Podiatristがいる位なので、足と履物の研究が進んでいるのだろう。

ところでこの記事に対するコメントを読んでいたら、「サンダルは足腰にわるかもしれないが、キャリアにも良くない」というコメントが幾つかあった。つまりサンダル履きで会社へ行くようだと、キャリアに傷が付くという訳だ。こんなコメントがあるということは、サンダル履きで働きに行く連中が多く、それを苦々しく思っている人がいるということである。

蛇足だが私も会社でサンダル履きをしている男性社員は昔から好きではない。理由は二つある。一つはサンダル履きが区役所の戸籍係のようなお役所仕事を連想させるからである。もう一つは「戦場意識がない」ということだ。男の仕事は顧客など外部の人と接触することを前提とする。サンダル履きでは戦争はできないのである。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

洗濯機に来年革命が起きる?

2008年06月24日 | うんちく・小ネタ

少し前に10年程使っていた洗濯機が不調になったので、パナソニックのドラム式に買い換えた。買い換える時に洗濯機のサイズが昔に較べて随分大きくなっているので閉口した。我が家は豪邸とは言えないまでも、注文建築でそれなりのスペースは確保しているのだが建てたのは20年前である。20年の間に日本人の暮らし振りは贅沢になって、洗面台や洗濯機などが大きくなり、場所を取り合うようになった。ヨドバシカメラでドラム式洗濯機を買おうと思ったが、前の洗濯機のあった場所に納まってくれるかどうか不安になった。そこでやむなく近くのパナソニックチェーン店(パナピット)に下見に来て貰った。パナピットは量販店に較べると1割以上高いが、我が家のサイズに合うドラム式を見つけてくれた。それは一つ前のモデルだった。

斜めドラム式の洗濯機が何故良いのかというと節水効果が高く、洗濯物の出し入れが便利という点にあるらしい。だが古いタイプの洗濯機より10万円高いとすれば、節水効果は経済的に意味があるのかどうか疑問だ。洗濯機を10年使うとして、年間1万円の節水効果がないとペイしないが、果たしてそれ程節水するものだろうか?

ところで節水というと英国のリーズ大学からスピンアウトした連中が、Xerosというベンチャー企業を作り、ほとんど水を使わない洗濯機を開発中という記事をFTで見た。水を使わない替わりに何を使うかというと、プラスチックのチップを使う。プラスチックのチップに洗濯物の汚れを吸収させるというのだ。水はコップ一杯で済むそうだ。洗濯に水を使わなくて済むと、乾燥させる熱源も不要になり、省エネ効果は高い。記事によると来年には製品化されるという。

洗濯機を買い換えようと考えている人は、ひょっとすると近い将来超節水型の洗濯機が発売される可能性がある・・・ということを頭の隅に入れておいても良いかもしれない。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする